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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2018年02月24日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
256
ISBN:
9784041057377

鬼談

  • 著者 京極 夏彦
  • 定価: 円(本体円+税)
発売日:
2018年02月24日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
256
ISBN:
9784041057377

失せろ。この人でなしの鬼め。

愛、絆、情、欲。

執着の虜となった者たちを描く、京極小説の神髄!


藩の剣術指南役を仰せつかる桐生家に生まれた作之進には、右腕がない。
物心付いた時には、もうなかったのだ。二の腕の途中から、すっぱりとない。
これが普通だこういうものなのだと、ずっとそう思っていた。
元服の夜、作之進は父に呼び出された。
そして父は――厳かに言った。
「お前の腕を斬ったのは儂だ」


一方、柔らかで幸福な家庭で暮らす「私」は、何故か、弟を見ていると自分の中に真っ黒な何かが涌くのを感じていた。
ある日、私は見てしまう。
幼い弟の右腕を掴み、表情の無い顔で見下ろす父を。そして父は、
「これだよなあ」
と、暗い声で言ったのだった――。

過去と現在が奇妙に交錯する「鬼縁」ほか、<人と鬼>の狭間を漂う者たちを描いた全9篇。

<解説/東雅夫>


メディアミックス情報

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「鬼談」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • ★★★+鬼に纏わる話9編からなる短編集。描かれる鬼は異形のものではなく人の心(歪んだ愛情や欲望、嫉妬心等)が生み出したもの。見えないがすぐ側にあり、だから怖い。そしてどの話も曖昧だ。因果関係がはっきり ★★★+鬼に纏わる話9編からなる短編集。描かれる鬼は異形のものではなく人の心(歪んだ愛情や欲望、嫉妬心等)が生み出したもの。見えないがすぐ側にあり、だから怖い。そしてどの話も曖昧だ。因果関係がはっきりしない。京極氏が「怪談は怖いものを何の説明もなしにポンと見せつける文学」と言われているが、まさにそんな感じの話ばかりだ。父親が子供の右腕を切断するという話が過去と現在で交互に語られる「鬼縁」、雨月物語を題材にした「鬼情・鬼慕」、顔を半分隠した女につけられる男の話「鬼気」が印象的。ラスト一行にゾクリとする! …続きを読む
    ★Masako★11月はちょっとだけ犬祭り🐶
    2018年06月23日
    77人がナイス!しています
  • 厭だなあ、と思う。怪談は本来、苦手なのだ。でも、空間にひろがる感情の累積から目が離せなくなる。読んでしまう、否、読まされてしまう。厭だ、なあ。 厭だなあ、と思う。怪談は本来、苦手なのだ。でも、空間にひろがる感情の累積から目が離せなくなる。読んでしまう、否、読まされてしまう。厭だ、なあ。
    佐島楓@勉強中
    2018年03月04日
    65人がナイス!しています
  • 文庫で再読です。情欲に囚われた鬼と人との関係は恐怖のほかありません。純文学のテイストで描かれた物語の数々は様々な怖さが存在します。「談」シリーズの中では1番怖いような気がします。 文庫で再読です。情欲に囚われた鬼と人との関係は恐怖のほかありません。純文学のテイストで描かれた物語の数々は様々な怖さが存在します。「談」シリーズの中では1番怖いような気がします。
    優希
    2018年09月13日
    61人がナイス!しています

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著者紹介

京極 夏彦(きょうごく・なつひこ)

1963年、北海道生まれ。小説家、意匠家、全日本妖怪推進委員会肝煎。94年、『姑獲鳥の夏』でデビュー。
96年『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、97年『嗤う伊右衛門』で泉鏡花文学賞、2003年『覘き小平次』で山本周五郎賞、04年『後巷説百物語』で直木賞、11年『西巷説百物語』で柴田錬三郎賞を受賞。著書多数。

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