N・P

N・P

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
1992年11月06日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
240
ISBN:
9784041800034
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N・P

  • 著者 吉本 ばなな
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
1992年11月06日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
240
ISBN:
9784041800034
アメリカに暮らし、48歳で自殺した高瀬皿男の97本の短編集「N・P」。未収録の98話目を訳していた風美の恋人・庄司も自ら命を絶つ。激しい愛が生んだ奇跡を描く傑作長編。 アメリカに暮らし、48歳で自殺した高瀬皿男の97本の短編集「N・P」。未収録の98話目を訳していた風美の恋人・庄司も自ら命を絶つ。激しい愛が生んだ奇跡を描く傑作長編。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「N・P」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 数多く女性作家さんがいる中で、好き嫌い云々ではなく自分の中で別次元に位置する作家さんです。もちろん代表作である『キッチン』や『TSUGUMI』も素晴らしいのですが、初期の頃、作者さんが書きたかったのは、きっ 数多く女性作家さんがいる中で、好き嫌い云々ではなく自分の中で別次元に位置する作家さんです。もちろん代表作である『キッチン』や『TSUGUMI』も素晴らしいのですが、初期の頃、作者さんが書きたかったのは、きっとこういう作品だったのかなと(勝手ですが)思う内容でした。とにかく不思議な世界で、なんとも言い表せないのが、うれしくもあり、ある意味残念でもあります。今もなお素敵な作品を書き続けている作者さんですが、今一度初期の頃の作品を手に取り、そのクリアで不思議な世界を堪能してほしいです。やっぱり女性は是非! …続きを読む
    おしゃべりメガネ
    1970年01月01日
    172人がナイス!しています
  • 本作も20数年の時を経ての再読です。一時期、凄まじい勢いで私の‘読書欲’を支配した「よしもとばなな」さんですが、今作はおそらく初期の頃の作品において集大成的な位置づけになるのではと。とにかく1文1文はも 本作も20数年の時を経ての再読です。一時期、凄まじい勢いで私の‘読書欲’を支配した「よしもとばなな」さんですが、今作はおそらく初期の頃の作品において集大成的な位置づけになるのではと。とにかく1文1文はもちろん、一文字一文字でさえ、美しさをいかんなく発揮し、会話の流れや雰囲気にはまったく隙のない確立された「ばななワールド」が立ちはだかります。不思議な人物や出来事が、一つ、また一つと進んでいきますが、その不思議感が全く違和感なく、物語に溶け込んで描き続けるばななさんは、やっぱり他の追随を許さないでしょうね。 …続きを読む
    おしゃべりメガネ
    2015年09月27日
    147人がナイス!しています
  • ランダムに読んできたが、ばなな作品もこれで24作目。これは他の彼女の物語の文体とは明らかに異質だ。「秋が牙をといでいる。時間がたたないなんて錯覚だったというふうに、ある朝突然冷たい風や高い空で思い知る。 ランダムに読んできたが、ばなな作品もこれで24作目。これは他の彼女の物語の文体とは明らかに異質だ。「秋が牙をといでいる。時間がたたないなんて錯覚だったというふうに、ある朝突然冷たい風や高い空で思い知る。」―こんな風な表現は、まさしくばななの小説の真骨頂なのだが、語り手の風美をはじめ、他の3人いずれもの人物造形が抽象的で、生活感に乏しいのだ。彼ら同士の関係性もまた、本来は濃密であるはずなのに、希薄感がぬぐえない。近親相姦のテーマもどこか遠い。作家にとって、新しい小説の方向への模索期だったのだろうと思われる。 …続きを読む
    ヴェネツィア
    2012年11月25日
    124人がナイス!しています

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