キッチン

キッチン

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
1998年06月23日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
208
ISBN:
9784041800089
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キッチン

  • 著者 吉本 ばなな
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
1998年06月23日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
208
ISBN:
9784041800089
唯一の肉親であった祖母を亡くし、祖母と仲の良かった雄一とその母(実は父親)の家に同居することになったみかげ。日々の暮らしの中、何気ない二人の優しさに彼女は孤独な心を和ませていくのだが……。 唯一の肉親であった祖母を亡くし、祖母と仲の良かった雄一とその母(実は父親)の家に同居することになったみかげ。日々の暮らしの中、何気ない二人の優しさに彼女は孤独な心を和ませていくのだが……。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「キッチン」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • (再読)『キッチン』そしてその続編『満月』は家族という既成概念を覆す物語だ。血縁ではなくとも、信頼と尊敬と愛情があって、それぞれが選んだ生き方や個性や考え方を尊重しつつも、必要な時には土足で踏み込んで (再読)『キッチン』そしてその続編『満月』は家族という既成概念を覆す物語だ。血縁ではなくとも、信頼と尊敬と愛情があって、それぞれが選んだ生き方や個性や考え方を尊重しつつも、必要な時には土足で踏み込んでゆく。それはもう家族だ。どんな形であっても、誰が何と言おうと。10代の時にこの本に出会い、吉本ばななが大好きになった。家族とか愛情とか、いろいろな形があってもいいという事に救われたのだと思う。あの頃は私も若かったので言語化できなかった。時を経てやっと、本当にこの作品を理解できたように思う。何だかとても嬉しい。 …続きを読む
    風眠
    2015年07月05日
    497人がナイス!しています
  • 30年位前、私が高校生の頃流行った本。当時は偏見で、今更初読。バブル期特有なのか設定がぶっ飛びすぎ、女子の言動がなんだか浅はかな感じ、底辺に死が漂うことなどから「ノルウェイの森/村上春樹」と似ている。大 30年位前、私が高校生の頃流行った本。当時は偏見で、今更初読。バブル期特有なのか設定がぶっ飛びすぎ、女子の言動がなんだか浅はかな感じ、底辺に死が漂うことなどから「ノルウェイの森/村上春樹」と似ている。大事な人を亡くした喪失感、何もできなくなる感じ、心情の描写が秀逸で、そして支え合える人がいることが救われる、と分かった。その様はとてもあたたかいと感じた。「なぜ人はこんなにも選べないのか。虫ケラのように負けまくっても、ごはんを作って食べて眠る。愛する人はみんな死んでゆく。それでも生きてゆかなくてはいけない。」 …続きを読む
    ソルティ
    2020年06月08日
    349人がナイス!しています
  • 多くの人が過去を背負って生きている。久しぶりに再読してみると何故、この作品が多くの読者から支持されたのかが分かる。結局は人の解放を描いていると再認識した。これも喪失と再生?散漫なようで文章が光っている 多くの人が過去を背負って生きている。久しぶりに再読してみると何故、この作品が多くの読者から支持されたのかが分かる。結局は人の解放を描いていると再認識した。これも喪失と再生?散漫なようで文章が光っている。祖母の死で天涯孤独となったみかげ。雄一の家で居候に。母親の存在が驚き。しかし、続きを読んでさらに驚き。カツ丼食べたい。食べるのは生きている証拠で奇跡。「ムーンライト・シャドウ」も事故と弟の関係を描く点で似ている。読者が作品の中にどう自分を重ね合わせるか。読む度に感想が変化するはず。だから再読に意味はある。 …続きを読む
    zero1
    2020年07月15日
    343人がナイス!しています

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