• ★★☆☆☆ 一種の「館物」だが、同系統の『犬神家の一族』に比べて登場人物の個性が弱いように感じた。地下道の暗さと鼠の大群が恐怖感を演出している点は良かった。 全体的に悪くはなかったのだが、真相の単純さは致命 ★★☆☆☆ 一種の「館物」だが、同系統の『犬神家の一族』に比べて登場人物の個性が弱いように感じた。地下道の暗さと鼠の大群が恐怖感を演出している点は良かった。 全体的に悪くはなかったのだが、真相の単純さは致命的で満足度をかなり下げている。しかもかなりアンフェアな記述もあったし。 ストレートに考えれば柳町と倭文子の共犯なのだが、やや違っていてそれがまた真相をチープにしていると感じた。 途中で金田一が井川刑事に無能ぶりを罵られるが、正直「仰る通り」と思ったよ。少しは犯人の先手を打ってくれ！ …続きを読む
  Kircheis

  2021年04月03日
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• うーん、終盤で作家自ら「いささか長くなりすぎたこの恐ろしい物語を、いくらかでも短縮したほうがー」と記す通り、ちょっと冗長に感じてしまった…富士の裾野近くの豪邸名琅荘、まさに“迷路荘”たるカラクリ屋敷ぶり うーん、終盤で作家自ら「いささか長くなりすぎたこの恐ろしい物語を、いくらかでも短縮したほうがー」と記す通り、ちょっと冗長に感じてしまった…富士の裾野近くの豪邸名琅荘、まさに“迷路荘”たるカラクリ屋敷ぶりは、ぬけ穴やどんでん返しなど何でもあり(笑)そこに関わる人物達には、片腕を切り落とされたまま行方不明の男の影や、一人の女性を娶って盗られて譲渡してと、何とも一筋縄ではいかない事情がつきまとう。気付いてみれば、密室トリックやしっかり序盤からばら撒かれた伏線を楽しめるのはサスガ！結論は女であるからこそ怖いだな… …続きを読む
  nobby

  2019年04月25日
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• 【図書館本】初期に比べると更によりミステリらしい構成になっている印象。500pの長編のうち、最初の100pは割に説明的で、これまでの作品に比べるとやや単調。あれ？これはあんまりかな、と思ったのも束の間、読み進 【図書館本】初期に比べると更によりミステリらしい構成になっている印象。500pの長編のうち、最初の100pは割に説明的で、これまでの作品に比べるとやや単調。あれ？これはあんまりかな、と思ったのも束の間、読み進めればどんどん坂を転げるように面白くなってくる。 個人的にかつて殺害された加奈子の弟、柳町善衛に一番魅力を感じて同情していただけに最期が哀れすぎると思う。しかも誰も気にしてない⁉︎え、むっちゃ善意の人なのに…。 ミステリにこういう評価はどうかと思うが、勧善懲悪でスッキリな読後感。やっぱり満足度高い。 …続きを読む
  ちなぽむ and ぽむの助 @ 休止中

  2018年05月26日
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