• 視覚から感じる恐怖が描かれた短編集。どの話もミステリーホラーで楽しめた。初めて「リング」を読んだ時の恐怖とはまた違った怖さ。一番お気に入りは「クライアイズ」で、途中までまんまと騙された。そして誤解が悲 視覚から感じる恐怖が描かれた短編集。どの話もミステリーホラーで楽しめた。初めて「リング」を読んだ時の恐怖とはまた違った怖さ。一番お気に入りは「クライアイズ」で、途中までまんまと騙された。そして誤解が悲劇を生むという流れも、自分が好きな流れだった。 …続きを読む
  芽

  2022年05月26日
  21人がナイス！しています
• あの｢貞子｣の生みの親、鈴木光司氏の短編集。｢リング｣のような派手なホラーではないし、それほど怖いという事もなかった。エンターテインメント的なホラーがお好みの方には物足りないと思う。どれも日常生活の中で起 あの｢貞子｣の生みの親、鈴木光司氏の短編集。｢リング｣のような派手なホラーではないし、それほど怖いという事もなかった。エンターテインメント的なホラーがお好みの方には物足りないと思う。どれも日常生活の中で起きる、少し説明のつかない話。しかも登場人物達はその怪奇に気づいてもいない。それでもどこか不穏な空気が漂い、全体を通してどこかねっとりとまとわりつくような雰囲気を出すのは上手いなと思う。｢しるし｣、｢タクシー｣、｢櫓｣がよかった。特に｢しるし｣は人知を超えた、子供が親を想う心にウルッときた。 …続きを読む
  cao-rin

  2017年01月22日
  19人がナイス！しています
• 死の匂いが頭の中にこびり付くような八つの短編集。どの短編も単純に怖いお話、という訳ではなくて、なんというか山中に佇む廃墟を訪れたような感覚を味わった。埃とか朽ちた木とか、土とか、そういった様々な死骸の 死の匂いが頭の中にこびり付くような八つの短編集。どの短編も単純に怖いお話、という訳ではなくて、なんというか山中に佇む廃墟を訪れたような感覚を味わった。埃とか朽ちた木とか、土とか、そういった様々な死骸の匂い。廃墟そのものが怖いのではなくて、そこに生の残骸を見出して、背筋が寒くなるような感覚。変な話だけど、そういう匂いが心地よくて、すらすら読むことができた。著者の別作品も巡ってみようと思う。 …続きを読む
  よみーぬ

  2017年01月07日
  12人がナイス！しています

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