二重生活

二重生活

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2012年06月27日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
384
ISBN:
9784041102336

二重生活

  • 著者 小池 真理子
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2012年06月27日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
384
ISBN:
9784041102336

他人の秘密。それは、震えるほどの興奮――。

大学院生の白石珠は、ふとしたきっかけから近所に住む既婚男性・石坂を尾行、表参道で不倫現場を目撃してしまう。同棲中の恋人・卓也への浮気疑惑にとらわれながらも、石坂の尾行を繰り返す珠だったが――。 大学院生の白石珠は、ふとしたきっかけから近所に住む既婚男性・石坂を尾行、表参道で不倫現場を目撃してしまう。同棲中の恋人・卓也への浮気疑惑にとらわれながらも、石坂の尾行を繰り返す珠だったが――。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「二重生活」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 初読みの作家さん読了。映画化されるみたいですね。最初は物語に入り込めなかったが徐々にはまっていった。表面上普通に生活している人たちにも裏の生活がある、哲学的・文学的尾行でそれがあぶり出される。ほんとに 初読みの作家さん読了。映画化されるみたいですね。最初は物語に入り込めなかったが徐々にはまっていった。表面上普通に生活している人たちにも裏の生活がある、哲学的・文学的尾行でそれがあぶり出される。ほんとによく分かる。誰しもあると信じている。大きな事件もない物語だったけど深い印象を残した一冊。珠のパートナーはほんとはどうだったのか勝手に想いを馳せながら。 …続きを読む
    小説を最初に書いた人にありがとう
    2016年07月18日
    109人がナイス!しています
  • 世間で理想とされているような平凡で穏やかで裏切りも隠し事もない、公平な愛で満たされている人生などどこにもない。誰もが秘密を持ち、男女関係においては常に誰かを傷つけている。この世に隠し事をもたない人間が 世間で理想とされているような平凡で穏やかで裏切りも隠し事もない、公平な愛で満たされている人生などどこにもない。誰もが秘密を持ち、男女関係においては常に誰かを傷つけている。この世に隠し事をもたない人間がどれほどいるのだろう?「文学的・哲学的尾行」人の秘密を知ることで自分自身が解放されていく。接触や関係を作り出すような出来事は一切生じてはならず、秘密を明かしてもならない。この本の中で、卓也だけが自分の秘密を持たないが、大切な人の秘密を守るために愛している人にずっと嘘をついている。虚像と実像いやどちらも実像だ。 …続きを読む
    きさらぎ
    2017年04月21日
    89人がナイス!しています
  • 読売新聞紹介本。初小池作品。文学的・哲学的と称し、ご近所さんを尾行する。しかも浮気現場を目撃。修羅場化していく現実を見ながら、主人公の生活も懐疑と妄想にかき乱されていく・・・。心理描写が巧いのか、飽き 読売新聞紹介本。初小池作品。文学的・哲学的と称し、ご近所さんを尾行する。しかも浮気現場を目撃。修羅場化していく現実を見ながら、主人公の生活も懐疑と妄想にかき乱されていく・・・。心理描写が巧いのか、飽きなく読ませるが、後に残るものが無かったかな。 …続きを読む
    紫 綺
    2012年10月18日
    88人がナイス!しています

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著者紹介

小池 真理子(こいけ まりこ)

1952年東京生まれ。成蹊大学文学部卒業。89年「妻の女友達」で第42回日本推理作家協会賞(短編および短編集部門)、96年「恋」で第114回直木賞、98年「欲望」で第5回島清恋愛文学賞、2006年「虹の彼方」で第19回柴田錬三郎賞、12年「無花果の森」で第62回芸術選奨文部科学大臣賞(文学部門)、13年「沈黙のひと」で第47回吉川栄治文学賞を受賞。「無伴奏」「存在の美しい哀しみ」「怪談」「千日のマリア」「モンローが死んだ日」など著書多数。

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