- 著者 小池 真理子
- 定価: 円(本体 円+税)
- 発売日:
- 2015年11月25日
- 判型:
- 文庫判
- 商品形態:
- 文庫
- ページ数:
- 416
- ISBN:
- 9784041036204
映画化作品
二重生活
- 著者 小池 真理子
- 定価: 円(本体 円+税)
- 発売日:
- 2015年11月25日
- 判型:
- 文庫判
- 商品形態:
- 文庫
- ページ数:
- 416
- ISBN:
- 9784041036204
他人を尾行し、秘密を知ること――それは、震えるほどの興奮。
大学院生の珠は、ある思いつきから近所に住む男性・石坂を尾行、不倫現場を目撃する。他人の秘密に魅了された珠は観察を繰り返すが、尾行は徐々に珠自身と恋人の関係にも影響を及ぼしてゆき――。蠱惑のサスペンス!
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「二重生活」感想・レビュー
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ボードリヤールの引用から始まり、ソフィ・カルへと教養度はとっても高い。ただ、ソフィ・カルのそれはあくまでも芸術であり、その限りにおいて非日常の領域に属するのだが、珠の行動は日常の延長である点において決 …続きを読む2020年10月07日436人がナイス!しています
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赤の他人を尾行し素行を観察することで思わぬ秘密を盗み見る、そんな行為に魅せられた主人公。余計な感情移入はせず知り得た事実のみを客観的に記録するに留めるはずが、想定外の展開の連続に自身の生活が危うく翻弄 …続きを読む2016年05月14日158人がナイス!しています
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尾行は尾行でも、文学的・哲学的尾行とは何か?ゼミで唆しにも近い衝撃を受けた女性が尾行を開始してしまう。でもやはり尾行は尾行で、やがて人の秘密を知り、それだけの澄み切った水の筈なのにどす黒いインクが流し …続きを読む2016年08月12日119人がナイス!しています
読者モニターレビュー
読み進めていくうちに、いつの間にか私の心はわしづかみされていた。
(こうっち さん・30代女性)
これまで読んだことのないような新鮮な読了感が残りました。
(M.T さん・20代女性)
珠の大胆な尾行にハラハラしつつも「もっと探って欲しい」そんな欲求から一気に読んでしまいました。人には様々な人生があり、喜び、悲しみ、疑惑、嫉妬、そしていくつかの秘密を抱えて日々が過ぎていく…そんな日常をあらためて思い返しました。
(あゆ さん・40代女性)
著者紹介
小池 真理子(こいけ まりこ)
1952年東京生まれ。成蹊大学文学部卒業。89年「妻の女友達」で第42回日本推理作家協会賞(短編および短編集部門)、96年「恋」で第114回直木賞、98年「欲望」で第5回島清恋愛文学賞、2006年「虹の彼方」で第19回柴田錬三郎賞、12年「無花果の森」で第62回芸術選奨文部科学大臣賞(文学部門)、13年「沈黙のひと」で第47回吉川栄治文学賞を受賞。「無伴奏」「存在の美しい哀しみ」「怪談」「千日のマリア」「モンローが死んだ日」など著書多数。