庵堂三兄弟の聖職

第15回 日本ホラー小説大賞

庵堂三兄弟の聖職

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2008年10月23日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
320
ISBN:
9784048738934

第15回 日本ホラー小説大賞

庵堂三兄弟の聖職

  • 著者 真藤 順丈
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2008年10月23日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
320
ISBN:
9784048738934

選考委員一同、満を持して推薦する3年ぶり

遺体を加工して製品を作り出す「遺工」を家業とする庵堂家。死臭漂う工房に籠もる長男、家業を手伝う暴走癖ありの三男、進路に迷う次男……。新人賞4賞を受賞してデビュー、超大型新人が描いた新世代ホラーの誕生! 遺体を加工して製品を作り出す「遺工」を家業とする庵堂家。死臭漂う工房に籠もる長男、家業を手伝う暴走癖ありの三男、進路に迷う次男……。新人賞4賞を受賞してデビュー、超大型新人が描いた新世代ホラーの誕生!

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「庵堂三兄弟の聖職」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • ここに描かれる「聖職」とは。何と遺族の依頼により、亡くなった人の身体を加工して、身の回りの品々を作ること。その加工の描写が当然のことながら、凄まじくグロテスク。が、全編に流れるのは「家族を思う心」職を極め ここに描かれる「聖職」とは。何と遺族の依頼により、亡くなった人の身体を加工して、身の回りの品々を作ること。その加工の描写が当然のことながら、凄まじくグロテスク。が、全編に流れるのは「家族を思う心」職を極めようとする兄の姿に崇高なものを見、汚言を撒き散らす末弟の健気さに涙しそうになる。これはどうしたことだ。私もこの世界に取り込まれてしまったのだろうか。不思議だし、そんな自分が怖い。 …続きを読む
    みっちゃん
    2018年11月14日
    131人がナイス!しています
  • 『サイコ』でその存在を世に知らしめ『悪魔のいけにえ』でカルトなホラー人気を不動のものとした実在した殺人鬼エドワード・ゲイン!何より恐ろしいのはアウシュビッツさながらに殺害した人体を日用品に加工したこと 『サイコ』でその存在を世に知らしめ『悪魔のいけにえ』でカルトなホラー人気を不動のものとした実在した殺人鬼エドワード・ゲイン!何より恐ろしいのはアウシュビッツさながらに殺害した人体を日用品に加工したことではないだろうか?それとは異なりこの物語ではエンバーミングといった正規の遺体処理を跳び越えためちゃくちゃな職業設定が描かれているがホラーではない!この物語には静謐な遺体と長兄の奮う職人技があり、そこに末弟の罵詈雑言がまるでラップの様にリズムを添える。人間はときに愛するものを苛み、自身をも破滅に導く…。 …続きを読む
    sin
    2021年07月14日
    68人がナイス!しています
  • 第15回日本ホラー大賞受賞作。ホラーというけど怖くない。兄弟や父との人間関係が主に展開する。やっている仕事が遺工師という死体からモノを作るということを除けば伝統工芸師の家族の物語。その遺工師という設定が 第15回日本ホラー大賞受賞作。ホラーというけど怖くない。兄弟や父との人間関係が主に展開する。やっている仕事が遺工師という死体からモノを作るということを除けば伝統工芸師の家族の物語。その遺工師という設定がすごいのだが。 …続きを読む
    keroppi
    2018年03月31日
    48人がナイス!しています

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