春秋山伏記

春秋山伏記

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2001年11月22日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
336
ISBN:
9784041905029
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春秋山伏記

  • 著者 藤沢 周平
  • イラスト 村上 豊
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2001年11月22日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
336
ISBN:
9784041905029

山伏と村人たちが織りなすハート・ウォーミング・ストーリー

白装束に髭面で好色そうな大男の山伏が、羽黒山からやってきた。村の神社別当に任ぜられて来たのだが、神社には村人の信望を集める偽山伏が住み着いていた。山伏と村人の交流を、郷愁を込めて綴る時代長編。 白装束に髭面で好色そうな大男の山伏が、羽黒山からやってきた。村の神社別当に任ぜられて来たのだが、神社には村人の信望を集める偽山伏が住み着いていた。山伏と村人の交流を、郷愁を込めて綴る時代長編。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「春秋山伏記」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 山間の村の薬師神社の別当としてやってきた山伏の大鷲坊が、婆さまの頭痛から、心の病、泥棒退治、キツネ落とし、はてはモテない男の嫁探しまで、村の困りごとを収めるのに奔走する。方便の嘘をつき、据え膳も食って 山間の村の薬師神社の別当としてやってきた山伏の大鷲坊が、婆さまの頭痛から、心の病、泥棒退治、キツネ落とし、はてはモテない男の嫁探しまで、村の困りごとを収めるのに奔走する。方便の嘘をつき、据え膳も食ってしまう大鷲坊だが、理不尽な事には声を荒げて諫める頼もしい存在になっていく。彼の言動に、物事を収める際の硬柔の塩梅についても考えさせられた。作者はこの物語を通して郷里の風習、そして急速に衰退する方言(荘内弁)を書いておきたいという思いがあったようだ。地元のかたの朗読で、方言を耳でも味わってみたいと思った。 …続きを読む
    アルピニア
    2022年01月25日
    57人がナイス!しています
  • 庄内地方の山深い村に大鷲坊という山伏が現れ、その村で起こる事件や事案、不審者の入村、火事、嫁取り、狐憑き、人攫いなど、村人とともに解決していくという5つの話が連なった作品。あれこれと知恵を絞って泥臭く 庄内地方の山深い村に大鷲坊という山伏が現れ、その村で起こる事件や事案、不審者の入村、火事、嫁取り、狐憑き、人攫いなど、村人とともに解決していくという5つの話が連なった作品。あれこれと知恵を絞って泥臭く解決していく、何とも人間臭い、親しみのある山伏・大鷲坊。著者藤沢周平の人間を見詰める優しい眼差しを垣間見ることが出来た。読み応え十分で、愉しく読ませてもらった。 …続きを読む
    Gotoran
    2023年04月09日
    40人がナイス!しています
  • 羽黒山からやって来た山伏、村の人々から危険視されていたが、子どもの命を救い、祈祷で娘の病気を治し、次第に畏怖と尊敬を集める。知らなかった里山伏と、山に囲まれた人々の暮らし、なによりお国訛りの訛りが読み 羽黒山からやって来た山伏、村の人々から危険視されていたが、子どもの命を救い、祈祷で娘の病気を治し、次第に畏怖と尊敬を集める。知らなかった里山伏と、山に囲まれた人々の暮らし、なによりお国訛りの訛りが読み進めるうちに脳内に響きすっかり村人になった気分。村の暮らしがもっと読みたいと思わせる「安蔵の嫁」が良かった。 …続きを読む
    baba
    2016年06月27日
    34人がナイス!しています

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