オデッサ・ファイル

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
1980年05月22日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
480
ISBN:
9784042537021
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オデッサ・ファイル

  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
1980年05月22日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
480
ISBN:
9784042537021
オデッサとは元ナチス親衛隊隊員の救済を目的とする地下組織で、その存在は公然の秘密とされている。リガの殺人鬼と呼ばれた元SS高級将校を巡って、この悪魔の組織に挑む一記者の、戦慄の追跡行。 オデッサとは元ナチス親衛隊隊員の救済を目的とする地下組織で、その存在は公然の秘密とされている。リガの殺人鬼と呼ばれた元SS高級将校を巡って、この悪魔の組織に挑む一記者の、戦慄の追跡行。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「オデッサ・ファイル」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 歴史的背景を叙述的な説明文によらずに、リガのユダヤ人収容所の生存者の手記に語らせるアイディアは秀逸。これを当時の看守長であったナチスSS大尉のロシュマンへの怨念に収斂させていくのであり、フォーサイスの語 歴史的背景を叙述的な説明文によらずに、リガのユダヤ人収容所の生存者の手記に語らせるアイディアは秀逸。これを当時の看守長であったナチスSS大尉のロシュマンへの怨念に収斂させていくのであり、フォーサイスの語りのうまさが光るところ。ルポライターのミラーは、主人公というより闇を切り開いてゆくナイフのごとき役割というべきか。モサドを中心としたイスラエルのナチス残党に対するあくなき糾弾は知っていたが、もう一方の西ドイツの戦後史の中に、かくまでもSSの影が残存するとは驚くばかり。フォーサイスの取材力と構想力の結晶。 …続きを読む
    ヴェネツィア
    2018年07月07日
    344人がナイス!しています
  • 冷徹なプロを描くのが上手いフォーサイスが素人スパイを描いた。青年記者がナチの戦犯の秘密組織オデッサの秘密を暴こうとする物語。フォーサイスの作風は危険を承知で地雷原を匍匐前進する歴戦の勇士がごとしなのだ 冷徹なプロを描くのが上手いフォーサイスが素人スパイを描いた。青年記者がナチの戦犯の秘密組織オデッサの秘密を暴こうとする物語。フォーサイスの作風は危険を承知で地雷原を匍匐前進する歴戦の勇士がごとしなのだが、本作はそれと知らず地雷原でタップダンスを踊る観光客がごとしである。素人とはいえイライラするほど軽率だ。怖い。他の作品にない趣があってそれも楽しい。それにしてもナチのユダヤ人に対する非道は許しがたいものがあり、青年記者の義憤も頷ける。(青年記者にはもう一つの動機があるが、それは読んでのお楽しみ。) …続きを読む
    absinthe
    2022年01月16日
    206人がナイス!しています
  • この作家の作品は、40年以上も前にかなり読んだものでした。「ジャッカルの日」をはじめとして、この作品もかなり楽しめた覚えがあるのですが今回読み直してほとんど忘れていることに気づかされました。あるユダヤ人 この作家の作品は、40年以上も前にかなり読んだものでした。「ジャッカルの日」をはじめとして、この作品もかなり楽しめた覚えがあるのですが今回読み直してほとんど忘れていることに気づかされました。あるユダヤ人の老人が自殺をしてその日記を読んだジャーナリストがオデッサという組織を追い込んでいく様子がうまく語られています。日記の中でのナチスのユダヤ人への虐待はこれも映画で見た「シンドラーのリスト」の収容所の場面を思い起こしました。最後はイスラエルの諜報機関のプロが主人公を助けます。 …続きを読む
    KAZOO
    2023年04月11日
    113人がナイス!しています

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