• 原子力船むつ号は修理を終えて帰ってくる予定だったが、台風のせいなのか、消息を絶ってしまう。 その後尖閣湾沖に魚の死骸が大量に打ちあがる。 それは放射能漏れであった。 1984年の時代であるが、今見ると放射能 原子力船むつ号は修理を終えて帰ってくる予定だったが、台風のせいなのか、消息を絶ってしまう。 その後尖閣湾沖に魚の死骸が大量に打ちあがる。 それは放射能漏れであった。 1984年の時代であるが、今見ると放射能で魚が死んだり、尖閣諸島というキーワードが丸っきり現代のもの。 ただ真相は突飛というか、かなり豪快なふり幅なので、そこは賛否あるかも。 …続きを読む
  オーウェン

  2023年10月16日
  48人がナイス！しています
• 社会派の作家になりたい西村らしい作品。政府や原子力関連機関の対応の揺れをうまく書いている。一部の殺人事件や疑惑などをさらりとかいて， 戦争の回避の筋書きをうまく入れ込んでいる。愛憎や人間関係の踏み込み 社会派の作家になりたい西村らしい作品。政府や原子力関連機関の対応の揺れをうまく書いている。一部の殺人事件や疑惑などをさらりとかいて， 戦争の回避の筋書きをうまく入れ込んでいる。愛憎や人間関係の踏み込みがいまいちという評価もあるが，それも含めて西村らしいと言えないだろうか。社会派シリーズとして，どんどん続編がでることを期待する。 西村ほどの最多販売著者（ベストセラー作家）なら，読者のために書くだけでなく，自分のために書く小説もあっていいと思う。 …続きを読む
  kaizen@名古屋de朝活読書会

  2015年07月25日
  43人がナイス！しています
• 佐世保での修理を終えた原子力船『むつ』が、目的地である下北半島関根浜に向かう途中で消息を絶った。 原子力船の消失の裏に隠れた、一人の男の純粋な願い。日本と言う国を動かしている人間たちの思惑と、アメリカ 佐世保での修理を終えた原子力船『むつ』が、目的地である下北半島関根浜に向かう途中で消息を絶った。 原子力船の消失の裏に隠れた、一人の男の純粋な願い。日本と言う国を動かしている人間たちの思惑と、アメリカをはじめとした外国の大国たちの企み。それぞれの思惑が一つの原子力船を翻弄するサスペンスミステリ。 このスケール。これが西村京太郎作品の真骨頂と叫びたくなる1冊。そして、本作が書かれた時代から30年近く経っても、未だに原子力発電所についての議論がニュースで流れている現在だからこそ、こういう作品が読まれるべきでは …続きを読む
  キートン

  2020年02月29日
  4人がナイス！しています

powered by