骨を喰む真珠

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2025年01月31日
判型:
四六変形判
商品形態:
単行本
ページ数:
304
ISBN:
9784041152478

骨を喰む真珠

  • 著者 北沢 陶
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2025年01月31日
判型:
四六変形判
商品形態:
単行本
ページ数:
304
ISBN:
9784041152478

横溝正史ミステリ&ホラー大賞三冠作家による、新たな恐怖と悲哀。

「僕はこの家から逃げられへん身にさせられてしもうた」

大正十四年、大阪。病弱だが勝ち気な女性記者・苑子は、担当する身上相談欄への奇妙な投書を受け取る。
大手製薬会社・丹邨製薬の社長令息からの手紙であり、不審を覚えた苑子は、身分を偽り丹邨家に潜入することに。
調査を進めるうち、その異様さが明らかになっていく。苑子を苦しめていた咳をただちに止める、真珠のような丸薬。
一家の不可解な振る舞い。丸薬を怪しんだ苑子は、薬の成分分析を漢方医に頼む。
返ってきた結果には、漢方医も知らない「骨」が含まれていた――。

もう逃げられない。気付いてからが、本当の地獄の始まりだった。
「丹邨家に巣くう災厄をあなたが払えることを祈ります」
「僕はこの家から逃げられへん身にさせられてしもうた」

大正十四年、大阪。病弱だが勝ち気な女性記者・苑子は、担当する身上相談欄への奇妙な投書を受け取る。
大手製薬会社・丹邨製薬の社長令息からの手紙であり、不審を覚えた苑子は、身分を偽り丹邨家に潜入することに。
調査を進めるうち、その異様さが明らかになっていく。苑子を苦しめていた咳をただちに止める、真珠のような丸薬。
一家の不可解な振る舞い。丸薬を怪しんだ苑子は、薬の成分分析を漢方医に頼む。
返ってきた結果には、漢方医も知らない「骨」が含まれていた――。

もう逃げられない。気付いてからが、本当の地獄の始まりだった。
「丹邨家に巣くう災厄をあなたが払えることを祈ります」

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

第一章 神効有リ
第二章 かたち人に似て
第三章 災祟
幕間
第四章 食スルニ耐ヘズ
第五章 くれなゐ
第六章 笑ヲ含テ

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「骨を喰む真珠」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 一気読みの一冊。職業婦人への風当たりが強い大正14年の大阪を舞台に、女性記者が一通の奇妙な身上相談の手紙を受け取ったことから始まる製薬会社家族の知られざる秘密を描いたストーリー。この作家さんは時代の雰囲 一気読みの一冊。職業婦人への風当たりが強い大正14年の大阪を舞台に、女性記者が一通の奇妙な身上相談の手紙を受け取ったことから始まる製薬会社家族の知られざる秘密を描いたストーリー。この作家さんは時代の雰囲気に読み手をすっぽり包むのが実に巧く今回も一気読み。女性記者のお屋敷潜入、浮き彫りになる家族の歪み、一粒の丸薬を口に含んだその先に待ち受けるのは地獄か…ドキハラが止まらない。そして炙り出された最大の闇には予想外のおぞましさが止まらない。欲と哀しみと苦しみの嵐からの静寂、そして個々の再生への描き方が良かった。 …続きを読む
    ちょろこ
    2025年02月14日
    119人がナイス!しています
  • 「私は溺れております/青い家の中で朽ちていきます/いずれ/私は」時は大正14年、大阪実法新聞に届いた一通の手紙に不審を抱いた女性記者、新波苑子は差出人の住む大手製薬会社社長、丹邨家で化け込み取材を始めるーね 「私は溺れております/青い家の中で朽ちていきます/いずれ/私は」時は大正14年、大阪実法新聞に届いた一通の手紙に不審を抱いた女性記者、新波苑子は差出人の住む大手製薬会社社長、丹邨家で化け込み取材を始めるーねっとりとした空気、不気味でどこか歪な家族、見てはいけない北側にある庭…苑子の無鉄砲な行動力にヒヤヒヤしながら(最近こんなんばっかだなw)一気読み。語り手が変わる構成も読みやすく、スピーディーで容赦ない展開に引き込まれたけど…酸鼻をきわめる工場シーンで一時、脳がシャットダウン😂をんごくの方が好みかも😂 …続きを読む
    東谷くまみ
    2025年02月13日
    36人がナイス!しています
  • またどえらいのん書きましたなぁ。「をんごく」も面白かったけんど、こん2作目もごっつ面白い。 苑子さんが飲まされはった真珠みたいな美しぃ薬は”なんか”の骨からできてる言うて。「殺される!」って気ぃついても またどえらいのん書きましたなぁ。「をんごく」も面白かったけんど、こん2作目もごっつ面白い。 苑子さんが飲まされはった真珠みたいな美しぃ薬は”なんか”の骨からできてる言うて。「殺される!」って気ぃついてももう遅い。逃げられへん。怖い怖い。えげつない終いに背筋も凍るわ。そういえば海の近くに越して行かはったKさんが言うとった。「こん寒い冬でもよう海に行く」って。まさか・・・なぁ? …続きを読む
    さこぽん
    2025年02月14日
    25人がナイス!しています

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