ファン・ゴッホ 日本の夢に懸けた画家

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2019年09月21日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
224
ISBN:
9784044005283
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ファン・ゴッホ 日本の夢に懸けた画家

  • 著者 圀府寺 司
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2019年09月21日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
224
ISBN:
9784044005283

「ひまわり」に秘められた意味、そして絶筆の謎とは──?

ファン・ゴッホは、生きることの難しい人間だった。高い理想、激しい気性、有り余る情熱ゆえ、学校にも職場にも教会にもなじめず、やがて画家の道だけが残る。ハーグ派、印象派、浮世絵版画との出会いに導かれ、駆け抜けた37年の短い生涯。その心中には、孤高の理想を憧れの地「日本」に託しつづけた、ユートピアへの儚い希望があった。主要作品をオールカラーで辿り、残された手紙によって画家の人生を浮かび上がらせる決定版。 ファン・ゴッホは、生きることの難しい人間だった。高い理想、激しい気性、有り余る情熱ゆえ、学校にも職場にも教会にもなじめず、やがて画家の道だけが残る。ハーグ派、印象派、浮世絵版画との出会いに導かれ、駆け抜けた37年の短い生涯。その心中には、孤高の理想を憧れの地「日本」に託しつづけた、ユートピアへの儚い希望があった。主要作品をオールカラーで辿り、残された手紙によって画家の人生を浮かび上がらせる決定版。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

はじめに──ラングロワの橋、一生に一度の夢のはじまり

序 出生から画家になるまで

第一章 オランダ時代──愛に飢えた修業者
ハーグ派の画家との交流
捨てられた女
線の表現力
決別
真実の農民たち
色彩研究
自負の芽生え
父の死
朽ちていく教会
絵の中の文字
闇の中の光

第二章 パリ時代──豊穣なる混沌の一幕
印象主義
印象派から得たもの
浮世絵模写
「触媒」としての浮世絵
ユートピスト
南仏へ

第三章 アルル時代──夢への逃避行、「日本」色のユートピア
失敗作
架空の太陽

種まく人、掘る人
向日性
象徴的意味、エンブレマータ
黄色い家
潜在的意味
カフェ・ド・ラ・ガール
居酒屋の闇の力
アルルの星空
想像上の日本人
レ・ミゼラブル
「耳切り事件」
傷跡、夢の終わり
《浮世絵のある自画像》再考
レプリカ

第四章 サン=レミ時代──迫りくる悪夢たち
星空
つくられた風景
オリーブ園のキリスト
模写・翻訳
成功の兆し

第五章 オーヴェール=シュル=オワーズ──切れた糸
「日本」との接触ふたたび
「出現」
「極度の孤独」
張りつめた糸が切れる時

おわりに

参考文献・凡例

「ファン・ゴッホ 日本の夢に懸けた画家」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 2005年のゴッホ展に行き、本物のゴッホの絵を見たことがある。 その時、すごく感動したのを覚えている。 それから18年経ったけれど、この本を読めて良かった。 たくさん残っている手紙などから、ゴッホの人柄や人生 2005年のゴッホ展に行き、本物のゴッホの絵を見たことがある。 その時、すごく感動したのを覚えている。 それから18年経ったけれど、この本を読めて良かった。 たくさん残っている手紙などから、ゴッホの人柄や人生が見えてきた。 圀府寺司さんの文章は難しくなく、ゴッホについて何にも知らない私でもゴッホがどういう人物だったかどういう人生だったかを分かりやすく学ぶ事ができた。 日本を理想郷としていたゴッホに妙に親しみを感じた。 今回読んで得た知識と共にゴッホの絵をこの目でまた観ることが出来れば一番いいなと思う。 …続きを読む
    ジョゼ★マイペース出没@アイコン変更
    2023年08月01日
    85人がナイス!しています
  • 12月に福岡開催予定のゴッホ展に備えて久々フィンセントに纏わる本を手にとってみました★フィンセントを他のどの画家とも違う特別な存在にしているは「才能」でもなければ「耳切り事件」や「自殺」でもない。特別な 12月に福岡開催予定のゴッホ展に備えて久々フィンセントに纏わる本を手にとってみました★フィンセントを他のどの画家とも違う特別な存在にしているは「才能」でもなければ「耳切り事件」や「自殺」でもない。特別な存在の理由は手紙だ。との筆者のあとがきにめっちゃ共感★フィンセントの絵画は苦みも辛みも、甘味(はほとんど無いけれど個人的に少しだけ入れたい)も全部が人生のフルコースとして襲ってくるから嫌いになれないんだよな〜。そう思った1冊でした★ …続きを読む
    けいご
    2021年10月30日
    33人がナイス!しています
  • ファン・ゴッホは生きることの難しい人間であった。彼の作品は何故こうも特別なのか。それは才能だけでもその数奇な生き方だけでもなく、膨大に遺された手紙=ファン・ゴッホ自身の言葉によるものなのだと実感しまし ファン・ゴッホは生きることの難しい人間であった。彼の作品は何故こうも特別なのか。それは才能だけでもその数奇な生き方だけでもなく、膨大に遺された手紙=ファン・ゴッホ自身の言葉によるものなのだと実感しました。『ファン・ゴッホ 日本の夢に懸けた画家』というタイトルですが、アルルで画家のユートピアを作ろうと理想に燃えた時代を軸として、そこへ向かう道のりと、その夢が破れた後から死までの道のりを作品と手紙を通して考察しています。彼の中にあった日本とは、実在のものというより理想化された想像と妄想の日本だったのかな。 …続きを読む
    かめりあうさぎ
    2020年02月23日
    30人がナイス!しています

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