城の政治戦略

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2020年12月18日
判型:
四六変形判
商品形態:
単行本
ページ数:
240
ISBN:
9784047036765
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城の政治戦略

  • 著者 大石 泰史
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2020年12月18日
判型:
四六変形判
商品形態:
単行本
ページ数:
240
ISBN:
9784047036765

なぜ城はそこに造られたのか?秘められた領国経営の戦略を、文献から明かす

戦国時代の城は、戦闘だけでなく、政治や経済の中心としても活用されていた。今川氏の4つの城館「駿河府中今川館」「興国寺城」「高天神城」「吉田城」を取り上げ、当時の地理的条件、政治情勢、物流のルートなどから検証する。見えてきたのは、これまで明らかにされることのなかった、領国安定のための戦略だった。最新の考古学の成果も踏まえつつ、文献史学の立場から、城郭研究に挑み、大名による領国支配の新たな視点を拓く。


【目次】

はじめに

第一章 城の『報告書』とは何か
 
第二章 経済的拠点から始まった政治の館――駿河府中今川館
第1節 室町期今川氏の疑問
第2節 今川氏入国以前の府中
第3節 今川館について
小括―賤機山城は詰の城か?―

第二章 今川・武田・北条の同盟締結の「場」――興国寺城
第1節 興国寺城とは
第2節 大規模改築と駿甲相三国同盟
第3節 興国寺城に入った人々
小括―氏続の「氏」字と興国寺城への入城―

第三章 水運拠点としての城――高天神城
第1節 高天神城とは
第2節 高天神城の領主
第3節 他城との連携
小括―「武装化」の時期―

第四章 国衆の居城に始まる東三河の中心地――吉田城
第1節 吉田城と今橋城
第2節 牧野氏と今川氏の被官層
第3節 吉田城下の武家
第4節 吉田城と牛久保城
小括―「国衆」の城への関与―

おわりに

参考文献
あとがき
戦国時代の城は、戦闘だけでなく、政治や経済の中心としても活用されていた。今川氏の4つの城館「駿河府中今川館」「興国寺城」「高天神城」「吉田城」を取り上げ、当時の地理的条件、政治情勢、物流のルートなどから検証する。見えてきたのは、これまで明らかにされることのなかった、領国安定のための戦略だった。最新の考古学の成果も踏まえつつ、文献史学の立場から、城郭研究に挑み、大名による領国支配の新たな視点を拓く。


【目次】

はじめに

第一章 城の『報告書』とは何か
 
第二章 経済的拠点から始まった政治の館――駿河府中今川館
第1節 室町期今川氏の疑問
第2節 今川氏入国以前の府中
第3節 今川館について
小括―賤機山城は詰の城か?―

第二章 今川・武田・北条の同盟締結の「場」――興国寺城
第1節 興国寺城とは
第2節 大規模改築と駿甲相三国同盟
第3節 興国寺城に入った人々
小括―氏続の「氏」字と興国寺城への入城―

第三章 水運拠点としての城――高天神城
第1節 高天神城とは
第2節 高天神城の領主
第3節 他城との連携
小括―「武装化」の時期―

第四章 国衆の居城に始まる東三河の中心地――吉田城
第1節 吉田城と今橋城
第2節 牧野氏と今川氏の被官層
第3節 吉田城下の武家
第4節 吉田城と牛久保城
小括―「国衆」の城への関与―

おわりに

参考文献
あとがき

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

はじめに

第一章 城の『報告書』とは何か
 
第二章 経済的拠点から始まった政治の館――駿河府中今川館
第1節 室町期今川氏の疑問
第2節 今川氏入国以前の府中
第3節 今川館について
小括―賤機山城は詰の城か?―

第三章 今川・武田・北条の同盟締結の「場」――興国寺城
第1節 興国寺城とは
第2節 大規模改築と駿甲相三国同盟
第3節 興国寺城に入った人々
小括―氏続の「氏」字と興国寺城への入城―

第四章 水運拠点としての城――高天神城
第1節 高天神城とは
第2節 高天神城の領主
第3節 他城との連携
小括―「武装化」の時期―

第五章 国衆の居城に始まる東三河の中心地――吉田城
第1節 吉田城と今橋城
第2節 牧野氏と今川氏の被官層
第3節 吉田城下の武家
第4節 吉田城と牛久保城
小括―「国衆」の城への関与―

おわりに

参考文献
あとがき

「城の政治戦略」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 一般人の城を見る目は建築や住んだ城主に集中してしまい、城が建てられた理由は「政治や経済の中心地だから」と説明されたら深く考えず納得してしまう。無論それもあるだろうが、戦国大名が徴税や兵員配備など領国支 一般人の城を見る目は建築や住んだ城主に集中してしまい、城が建てられた理由は「政治や経済の中心地だから」と説明されたら深く考えず納得してしまう。無論それもあるだろうが、戦国大名が徴税や兵員配備など領国支配の戦略拠点として城を利用してきた実態を描き出す。取り上げられているのは著者の専門分野である今川氏領国に限定されるが、書状や古文書の分析を通じて城の辿った運命や城主一族の興亡が目前に甦る。戦国期は大名独裁どころか、各地の領主である国衆の統制に苦心していた実態が明らかになっている点を理解する上でも不可欠の本だ。 …続きを読む
    パトラッシュ
    2021年02月10日
    61人がナイス!しています
  • 20年12月刊。著者は今川氏の研究者で、今川領国の駿河府中今川館・興国寺城・高天神城・吉田城の地政学的意味を論じた一冊。とくに攻城戦の舞台としてのみ語られがちな高天神城を水運ネットワーク拠点として再評価す 20年12月刊。著者は今川氏の研究者で、今川領国の駿河府中今川館・興国寺城・高天神城・吉田城の地政学的意味を論じた一冊。とくに攻城戦の舞台としてのみ語られがちな高天神城を水運ネットワーク拠点として再評価する試みは興味深く、都市史などとも接続可能な視点だと思いました。ただ文章は当該地域の歴史と地理に精通している前提で書かれており、予備知識のない読者にはやや辛い。図版ももう少し欲しかったところです。 …続きを読む
    アメヲトコ
    2021年03月30日
    12人がナイス!しています
  • 城は戦争の階梯と同様に、戦闘級の城から戦略/政略級の城までに分別され、時勢により目まぐるしく変転していた。今川氏研究の泰斗である著者が今川氏の「駿河府中」「興国寺城」「高天神城」「吉田城」を多様な史資 城は戦争の階梯と同様に、戦闘級の城から戦略/政略級の城までに分別され、時勢により目まぐるしく変転していた。今川氏研究の泰斗である著者が今川氏の「駿河府中」「興国寺城」「高天神城」「吉田城」を多様な史資料を駆使し、城の多様な機能を解き明かしている。領国安定や外交の象徴、物流の結節点、支配の拠点など多様な姿を持つことが緻密な資料の分析から立ち現れる。の、だが、大多数の城は史料に名すら現れず、支配勢力も築城主体も解らず、況や大名領国における機能も最末期の姿による類推にしかならない。ある意味「幸福な城」の姿かも。 …続きを読む
    六点
    2021年01月23日
    7人がナイス!しています

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