イコ トラベリング 1948-

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2022年09月28日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
304
ISBN:
9784041072110

イコ トラベリング 1948-

  • 著者 角野 栄子
  • カバーイラスト制作 今日 マチ子
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2022年09月28日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
304
ISBN:
9784041072110

さっ、行こう、ひとりで。 そして、力いっぱい世界を抱きしめよう!

1948年、終戦後の日本。中学2年になったイコの周囲には、やけどを負った同級生や傷痍軍人の物乞いなど、今だ戦争の傷跡が多く残されていた。母を早くに亡くしいつも心のどこかに不安を抱えるイコだったが、英語の授業で習った【~ing=現在進行形】にがぜん夢中になる。「現在進行形、今を進むという事!」急展開で変わっていく価値観に戸惑いながら、イコは必死に時代をつかもうとする。そして「いつかどこかへ行きたい。私ひとりで」そう強く願うようになる。でもまだ、日本からの海外渡航が許されない時代。手段も理由も見つからないまま大学を卒業したイコに、ある日大きなチャンスが巡ってくる……。「魔女の宅急便」の著者・世界的児童文学作家、角野栄子の『トンネルの森 1945』に続く自伝的物語。戦後の日本を舞台に、懸命に自分の路を探す少女の成長をエスプリとユーモア溢れるタッチで描く著者の原点ともいうべき作品。87歳、角野栄子は今も現在進行形だ!

1948年、終戦後の日本。中学2年になったイコの周囲には、やけどを負った同級生や傷痍軍人の物乞いなど、今だ戦争の傷跡が多く残されていた。母を早くに亡くしいつも心のどこかに不安を抱えるイコだったが、英語の授業で習った【~ing=現在進行形】にがぜん夢中になる。「現在進行形、今を進むという事!」急展開で変わっていく価値観に戸惑いながら、イコは必死に時代をつかもうとする。そして「いつかどこかへ行きたい。私ひとりで」そう強く願うようになる。でもまだ、日本からの海外渡航が許されない時代。手段も理由も見つからないまま大学を卒業したイコに、ある日大きなチャンスが巡ってくる……。「魔女の宅急便」の著者・世界的児童文学作家、角野栄子の『トンネルの森 1945』に続く自伝的物語。戦後の日本を舞台に、懸命に自分の路を探す少女の成長をエスプリとユーモア溢れるタッチで描く著者の原点ともいうべき作品。87歳、角野栄子は今も現在進行形だ!

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

大西洋
市ヶ谷 イコ 十三歳 
市ヶ谷 イコ 十六歳
早稲田 イコ 十八歳 
新宿 イコ 二十二歳 
太平洋

「イコ トラベリング 1948-」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 大西洋を船で渡る26歳のイコが13歳から22歳で太平洋を渡るための船に乗るまでの「現在進行形」の日々を振り返る自伝的青春記。敗戦と監督統治で価値観がでんぐり返り、昨日まで「諭す側」にいたオトナたちが急に頼り 大西洋を船で渡る26歳のイコが13歳から22歳で太平洋を渡るための船に乗るまでの「現在進行形」の日々を振り返る自伝的青春記。敗戦と監督統治で価値観がでんぐり返り、昨日まで「諭す側」にいたオトナたちが急に頼りなくも胡散臭くも思えた時代の青春は、そうでなくても「自分の道」を探さにゃならんのに道は寸断・標識は信用できない厄介な毎日。でもだからこその、あっちへ踏み出しこっちで躓き「ここではないどこか」を目指してイコは毎日が「ing」。移り気・わがまま・非効率?いいじゃないの。人生はいつも現在進行形♪中学生から。 …続きを読む
    がらくたどん
    2023年03月10日
    88人がナイス!しています
  • 児童文学者角野栄子さんの自伝的小説。角野栄子≒西田イコが13歳で女学校に編入するところから、23歳で海外へ飛び出すところまでを描く。時代は、日本の敗戦後二年半。女学校で英語を習ったイコは、すぐに英語に惹か 児童文学者角野栄子さんの自伝的小説。角野栄子≒西田イコが13歳で女学校に編入するところから、23歳で海外へ飛び出すところまでを描く。時代は、日本の敗戦後二年半。女学校で英語を習ったイコは、すぐに英語に惹かれていく。すぐに前のめりになる性格で、英語の大学まで行くものの、イマイチ充実感がない。絶えずモヤモヤと迷っていて「服部時計店のウィンドウを飾りたい」と言ってみたりする。一方で、友人が留学するのを羨ましく思う。けれど、ラッキーが続き最後は自分も海外への道が開く。こんな迷ってばかりでも作家になれるのね…。 …続きを読む
    いこ
    2023年05月24日
    85人がナイス!しています
  • 「著者の原点ともいうべき作品」と角川のサイトにある。イコの成長は角野さんの歩んでいらした道と重なる。自分はなにも取り柄がないし何も出来ない と思っている少女イコ。けれど新しいもの好きで一直線。自分をキ 「著者の原点ともいうべき作品」と角川のサイトにある。イコの成長は角野さんの歩んでいらした道と重なる。自分はなにも取り柄がないし何も出来ない と思っている少女イコ。けれど新しいもの好きで一直線。自分をキャロルと呼ぶほど外国に憧れを持つ。その少女が英語に興味を持ち、映画を観たり本を読んだりしながら将来を考え始める。幼い頃に母を亡くし、決して継母が嫌いなわけではないけれど遠慮や話の通じないモヤモヤを抱えながら大学進学を決意し、卒業後に紀伊国屋書店に就職し、ブラジルに渡航する。淡い恋心も経験する。YAの良書。 …続きを読む
    chimako
    2022年11月14日
    81人がナイス!しています

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