トンネルの森 1945

第63回産経児童出版文化賞 ニッポン放送賞受賞

トンネルの森 1945

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2015年07月17日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
200
ISBN:
9784040677132

第63回産経児童出版文化賞 ニッポン放送賞受賞

トンネルの森 1945

  • 著者 角野 栄子
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2015年07月17日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
200
ISBN:
9784040677132

「魔女の宅急便」の著者が描き下す、9歳の少女の戦争物語

太平洋戦争のさなか、幼くして母を亡くしたイコは父の再婚相手とともに疎開する。家のそばにある、暗く大きな森のトンネルで、脱走兵が自殺した噂を耳にするが……。 太平洋戦争のさなか、幼くして母を亡くしたイコは父の再婚相手とともに疎開する。家のそばにある、暗く大きな森のトンネルで、脱走兵が自殺した噂を耳にするが……。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

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「トンネルの森 1945」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 主人公のイコちゃんと、作者の角野さんとは、かなりの部分で重なり合うのだろうと思う。私は、ほとんど実際の体験として受け止めた。空襲・疎開の体験は、これでもかというほど、悲惨なものが多いが、イコちゃんの場 主人公のイコちゃんと、作者の角野さんとは、かなりの部分で重なり合うのだろうと思う。私は、ほとんど実際の体験として受け止めた。空襲・疎開の体験は、これでもかというほど、悲惨なものが多いが、イコちゃんの場合、とても苦しいし、肉親の運命も悲しいが、絶望には至らず、そこが逆にリアルである。森のトンネルは、暗いけれど、いつかは出口に行けるというシンボル。 …続きを読む
    へくとぱすかる
    2019年05月22日
    103人がナイス!しています
  • 小学生のイコが観た戦争。気持ちの浮かない父の再婚に始まり、継母との気持ちの通じ合わない毎日や父セイゾウさんに対する愛情と安心の日々を描きながら、日中戦争から第二次世界大戦、敗戦までを率直な子どもの言葉 小学生のイコが観た戦争。気持ちの浮かない父の再婚に始まり、継母との気持ちの通じ合わない毎日や父セイゾウさんに対する愛情と安心の日々を描きながら、日中戦争から第二次世界大戦、敗戦までを率直な子どもの言葉で語る自伝的物語。この物語のイコは少し偏屈で頑固。継母や異母弟に対して一筋縄では行かない感情が渦巻く。その頃は女手のない父親の再婚など当たり前だったが、イコは母が恋しく多少美化されて胸の奥に仕舞われている。戦争が激しくなり東京では地獄の空襲。そこを生き延びたイコたち。脱走兵の挿話。戦争が終わって良かった。 …続きを読む
    chimako
    2022年11月18日
    88人がナイス!しています
  • 魔女の宅急便でお馴染みの角野さんの戦争体験。児童書っぽくてわかりやすかったです。疎開やおばあちゃんの死、友達との別れ、お父さんの被災、飢え、我慢の日々など幼いイコちゃん目線の戦争のつらさ。周りの人たち 魔女の宅急便でお馴染みの角野さんの戦争体験。児童書っぽくてわかりやすかったです。疎開やおばあちゃんの死、友達との別れ、お父さんの被災、飢え、我慢の日々など幼いイコちゃん目線の戦争のつらさ。周りの人たちはみんな家族が死んだり行方不明になっている。戦争が始まった時は皆歓喜に湧いていたのに。というイコちゃんの思いが痛かった。お父さんが無事だったことが本当に奇跡です。 …続きを読む
    2015年07月27日
    87人がナイス!しています

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著者紹介

写真:角野 栄子(かどの・えいこ)

角野 栄子(かどの・えいこ)

東京深川生まれ。児童文学作家。『魔女の宅急便』『ラストラン』など、数多くの作品を生み出してきた。サンケイ児童出版文化賞、路傍の石文学賞、旺文社児童文学賞、野間児童文芸賞、小学館文学賞など受賞多数。紫綬褒章に続き、2014年旭日小綬章受賞。

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