日本文明とは何か

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2014年01月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
320
ISBN:
9784044094539
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日本文明とは何か

  • 著者 山折 哲雄
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2014年01月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
320
ISBN:
9784044094539

世界に誇れる、日本独自の国の統治方法を見直す!

人類は、常に民族と宗教の対立とともに歩んできた。そして、9.11をきっかけに、世界は新たな「文明の衝突」の時代を迎えている。私達はどうすれば平和を維持できるのか。日本では公家と武家、神と仏といった対立する立場や思想をうまく制御し、武力衝突を避けながら平和を保った時代が幾度もある。この独自の統治システムを見直し、世界の紛争を回避する手段を探る。日本のあるべき姿を問い続けてきた著者による刺激的文明論。 人類は、常に民族と宗教の対立とともに歩んできた。そして、9.11をきっかけに、世界は新たな「文明の衝突」の時代を迎えている。私達はどうすれば平和を維持できるのか。日本では公家と武家、神と仏といった対立する立場や思想をうまく制御し、武力衝突を避けながら平和を保った時代が幾度もある。この独自の統治システムを見直し、世界の紛争を回避する手段を探る。日本のあるべき姿を問い続けてきた著者による刺激的文明論。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

はしがき──文庫版のために

第一章 「弱い歴史」と「強い歴史」
第二章 文明の「断層線」
第三章 「自爆テロ」と「文明の衝突」論の行方
第四章 文明の「横断線」──「捨身飼虎」図の背景
第五章 パクス・ヤポニカの可能性
第六章 文明対話の調停者
第七章 宗教言語の聖性と世俗性
第八章 惨劇のシンボルから「平和」の象徴へ
第九章 死者を許す文明と許さない文明
第一〇章 大乗仏教と明治無血革命──トインビーの視線
第一一章 死者を許す文明の誕生
第一二章 看過されてきた「平和」の意味
第一三章 国家と宗教の相性
第一四章 学問世界の「神仏分離」体制
第一五章 「鎌倉時代=宗教改革」論の幻想
第一六章 平和─戦争─平和の律動
第一七章 慈円の複眼的思考──花田清輝の着眼点
第一八章 象徴天皇制と日本型王権の特質
第一九章 天皇制における儀礼主義
第二〇章 天皇権威の源泉
第二一章 「歴史の終わり」と「最後の人間」
第二二章 「最後の人間」を越える日本モデル
第二三章 日本文明のグローバル化
第二四章 一筆平天下の戦略
第二五章 ガンディーによる「一筆平天下」
第二六章 無常セオリーの戦略

あとがき

「日本文明とは何か」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 2014年1月刊。テーマが大きすぎて、著者がどのように切り込むか興味深々。パスク・ヤポニカ,平安時代の350年、江戸時代の250年の各平和の根幹を探る旅に出かけた。ハンチントンの「文明の衝突」、トインビーの「歴 2014年1月刊。テーマが大きすぎて、著者がどのように切り込むか興味深々。パスク・ヤポニカ,平安時代の350年、江戸時代の250年の各平和の根幹を探る旅に出かけた。ハンチントンの「文明の衝突」、トインビーの「歴史の研究」、フクヤマの「歴史の終わり」を引用しながら、著者は「歴史の終わりと最後の人間」の「最後の人間」に着目した。日本文明を解く大きな鍵は国家と宗教の在り方に関係することを発見。「最後の人間」というワードはニーチェが由来。そして日本特有のスノビズム(上品振る舞い)が西洋人を日本人化するという予測。 …続きを読む
    新父帰る
    2024年01月26日
    7人がナイス!しています
  • 筑波大の五十嵐一が「『悪魔の詩』を翻訳したことでイスラーム世界の憤激を買い、それが暗殺の引き金になったとされる事件である。しかしながら氏の本心はむしろその作品の翻訳を通して調停者の役割を引き受けようと 筑波大の五十嵐一が「『悪魔の詩』を翻訳したことでイスラーム世界の憤激を買い、それが暗殺の引き金になったとされる事件である。しかしながら氏の本心はむしろその作品の翻訳を通して調停者の役割を引き受けようとしたところにあったのではないか、と稲賀氏は主張する」「したたかな挑戦者があらわれた。黒田俊雄である。半世紀以上も前に原勝郎によって唱えられた鎌倉仏教=宗教改革論をかれの新説は完膚なきまでに打ち砕こうとしていた。その一撃によってそれまでの歴史学界の常識が、あっというまに崩れ去ったかのようにみえた」 …続きを読む
    うえ
    2014年11月28日
    2人がナイス!しています
  • 山折氏の日本論。歴史の構造を規定しているのは強い歴史である「宗教」や「国民性」であり、平安時代や江戸時代の平和は国家と宗教の折り合いがうまかったから平和になれたという。日本は反動物的、反自然的な特有の 山折氏の日本論。歴史の構造を規定しているのは強い歴史である「宗教」や「国民性」であり、平安時代や江戸時代の平和は国家と宗教の折り合いがうまかったから平和になれたという。日本は反動物的、反自然的な特有のスノビズムを有していると書かれているがどうもそれは昔のことであって現代日本においてそのような「上品振る舞い」があるとは思えない。米国のような消費、動物化の急先鋒の気がする。また、無常のセオリーは一国平和主義的であるし、国際情勢を考慮してないのではないか。最後に、26章の乃木とトルストイの比較が謎であった。 …続きを読む
    ksk
    2015年05月01日
    1人がナイス!しています

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