海南小記

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2013年06月21日
判型:
文庫判
ページ数:
288
ISBN:
9784044083144
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海南小記

  • 著者 柳田 国男
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2013年06月21日
判型:
文庫判
ページ数:
288
ISBN:
9784044083144

柳田国男南島研究の原点

南の島々にこそ日本文化の源流があるのではないか。大正九年、九州・沖縄諸島を旅した柳田は、歴史と現実との間を行き来しながら発見を繰り返す。日本民俗学における南島研究の意義をはじめて示し、最晩年の名著『海上の道』へと続く思索の端緒となった紀行文。
解説・牧田茂、山折哲雄
南の島々にこそ日本文化の源流があるのではないか。大正九年、九州・沖縄諸島を旅した柳田は、歴史と現実との間を行き来しながら発見を繰り返す。日本民俗学における南島研究の意義をはじめて示し、最晩年の名著『海上の道』へと続く思索の端緒となった紀行文。
解説・牧田茂、山折哲雄

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

  • ニコニコカドカワ祭り2025

もくじ

 自序

海南小記
一 からいも地帯
二 穂門の二夜
三 海ゆかば
四 ひじりの家
五 水煙る川のほとり
六 地の島
七 佐多へ行く路
八 いれずみの南北
九 三太郎坂
十 今何時ですか
十一 阿室の女夫松
十二 国頭の土
十三 遠く来る神
十四 山原船
十五 猪垣の此方
十六 旧城の花
十七 豆腐の話
十八 七度の解放
十九 小さな誤解
二十 久高の屁
二十一 干瀬の人生
二十二 島布と粟
二十三 蘆苅と竈神
二十四 はかり石
二十五 赤蜂鬼虎
二十六 宮良橋
二十七 二色人
二十八 亀恩を知る
二十九 南波照間
与那国の女たち
南の島の清水
炭焼小五郎が事
阿遅摩佐の島
付記
注釈
解説  牧田 茂
新版解説  山折哲雄

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「海南小記」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 沖縄旅行記と南島に関する論文を収録。後年語られる沖縄の宗教についてはあまり触れられておらず、伝説や人々の営みが中心となっている。論文は主に文化の伝播についてのものが中心。島の清水を巡る話、炭焼き長者伝 沖縄旅行記と南島に関する論文を収録。後年語られる沖縄の宗教についてはあまり触れられておらず、伝説や人々の営みが中心となっている。論文は主に文化の伝播についてのものが中心。島の清水を巡る話、炭焼き長者伝説と鉱物を巡る話や蒲葵を巡る話等読んでいて面白くないものはなかった。後年書かれた「海上の道」に通じるテーマがいくつも出ているように思える。読んでいて思うのだけど、旅行記にしても論文にしても兎に角文章が美しいなあ。読んでいて一度だけ訪れた事のある沖縄の青い空や海に、もう一度引き寄せられるような気がした。 …続きを読む
    HANA
    2013年07月21日
    38人がナイス!しています
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    翔亀
    2021年12月13日
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    Sakie
    2025年03月12日
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