更級日記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2007年04月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
242
ISBN:
9784043574162
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更級日記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2007年04月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
242
ISBN:
9784043574162

夢見る少女が大人になる。平安時代に生きた女性の一生。古典入門の決定版!

平安時代の女性の日記。父の任地である東国で育った作者は京に上り、ようやく手に入れた憧れの物語を読みふけった。女房として宮家へ出仕するものの、すぐに引退し結婚。夫は包容力も財力もある人だったが、20年に満たない結婚生活ののち、死別。その後は訪れる人もまれな寂しい生活を過ごす。13歳から40年におよぶ日記に描かれた、思いこがれた生活をついに手にすることのなかった一生が、今の世にも胸に迫る。 平安時代の女性の日記。父の任地である東国で育った作者は京に上り、ようやく手に入れた憧れの物語を読みふけった。女房として宮家へ出仕するものの、すぐに引退し結婚。夫は包容力も財力もある人だったが、20年に満たない結婚生活ののち、死別。その後は訪れる人もまれな寂しい生活を過ごす。13歳から40年におよぶ日記に描かれた、思いこがれた生活をついに手にすることのなかった一生が、今の世にも胸に迫る。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

一段─1 どうしても物語が読みたい!
一段─2 薬師仏様、さようなら……
二段 ボロ屋と風景
三段 カラフルな海岸──黒戸の浜
四段 乳母との悲しいお別れ
五段─1 ハードボイルドな恋──竹芝伝説
五段─2 積極的な姫君──竹芝伝説
六段 もろこしと大和──大磯のロングビーチ
七段 美しい遊女──足柄山
九段 富士山のミステリー──富士川伝説
一三段 逢坂の関を通って、とうとう都に到着
一四段 ついに! 物語を読む
一五段 継母とのせつないお別れ
一六段─1 やりきれない訃報──乳母の死
一六段─2 もう一つの訃報──大納言の姫君の死
一七段─1 『源氏物語』ようやく手に入る!
一七段─2 后の位なんか、いらない
二〇段 夢のお告げ──アマテラスを祈りなさい
二二段─1 かわいい猫! 登場
二二段─2 かわいい猫と神秘的な夢
二二段─3 かわいい猫は、言葉がわかる
二五段 かわいい猫が、火事で亡くなりショック
二六段 つらすぎる姉の死
二九段 恋人登場か──東山で水を飲んだ二人
三七段 将来の夢はなんといっても浮舟の女君
三九段 父とのつらいお別れ
四二段 「子忍びの森」という悲しい地名
四三段 清水の夢は叱られる夢
四四段 私の将来──初瀬の夢による明暗のお告げ
四五段 アマテラスも祈らないで……
四九段 母は出家、父は引退、そして私は宮仕え
五〇段 初出勤に、ただただ緊張
五五段 突然すぎる結婚にガックリ
五六段 物語と現実との落差に愕然とするものの……
五七段─1 パートタイムの宮仕え
五七段─2 人間アマテラス
六二段─1 かっこいい男性! 登場
六二段─2 ドキドキの春秋くらべ
六二段─3 すてきな男性が語るすてきな冬
六二段─4 偶然の再会と託されたメッセージ
六二段─5 はかないめぐり逢い
六三段─1 今までのことを反省して、物詣でに驀進
六三段─2 過ぎ去る時間、そして石山の夢
六四段─1 禊で騒ぐ世間を無視してひたすら初瀬へ
六四段─2 やっぱり浮舟の女君が……
六四段─3 二つの夢がうれしくって
六八段 めざせ! 良妻賢母
七四段 船の上の妖艶な遊女──和泉に下る
七五段 信濃(長野県)の守(長官)になって出発する夫
七六段 不吉な人魂が飛んだ瞬間
七七段─1 絶望の底で──夫の死
七七段─2 痛ましい息子の姿
七八段 すさまじい懺悔
七九段 阿弥陀仏様の夢
八〇段 一人ぼっちの私と姨捨山の月
八二段 蓬に託す号泣

付録
コラム

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「更級日記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 『源氏物語』に憧れた『女性』は沢山いる。「誠実」さには欠ける「クズ」的要素もある『光源氏』に架空だからこそ(?)「恋そがれる」女性の心理。そんな事も描かれたりして。そんな所は、今の時代の私たちとあまり 『源氏物語』に憧れた『女性』は沢山いる。「誠実」さには欠ける「クズ」的要素もある『光源氏』に架空だからこそ(?)「恋そがれる」女性の心理。そんな事も描かれたりして。そんな所は、今の時代の私たちとあまり変わりない。そんな「少女時代」を経て、『宮仕え』をするが、選び抜かれた『一人』である為、それが中々大変。上下関係や実際の家柄、皇族との信頼関係でも、人間関係が変わってくる。『源氏物語』の作者だって、「宮仕え」をしていて、苦労したみたいだからね。そして、身内との別れ、孤独な晩年。 …続きを読む
    ykmmr (^_^)
    2022年08月24日
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  • 高校時代、授業で習って以来の読書。著者は物語文学にあこがれを抱いたまま年を重ね、生活も変化してゆく。今読むと、その時間の流れがなかなかに切ない。 高校時代、授業で習って以来の読書。著者は物語文学にあこがれを抱いたまま年を重ね、生活も変化してゆく。今読むと、その時間の流れがなかなかに切ない。
    佐島楓
    2016年03月08日
    51人がナイス!しています
  • ラジオ「おしゃべりな古典教室」の紹介にて興味が芽生え、手に取った1冊。これまで源氏物語に憧れる女の子のお話としか思っていなかった『更級日記』が、ひとりの女性の来し方をこれほどまで丹念に紡ぎだし、1000年 ラジオ「おしゃべりな古典教室」の紹介にて興味が芽生え、手に取った1冊。これまで源氏物語に憧れる女の子のお話としか思っていなかった『更級日記』が、ひとりの女性の来し方をこれほどまで丹念に紡ぎだし、1000年後を生きる私たちを力づけてくれる作品だったとは想像もしませんでした。物語と恋に夢見ていた少女が大人になるも、宮仕えは思うようにいかず、愛する家族にも次々と先立たれる苦悩。思うようにならない人生はやがて、後年に「書く」ことにより肯定され、後へ続く人たちに細やかで確かな光を贈ってくれているようでした。 …続きを読む
    aika
    2022年11月06日
    49人がナイス!しています

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