スローカーブを、もう一球

スローカーブを、もう一球

label
  • 定価: (本体円+税)
発売日:
1985年01月31日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
256
ISBN:
9784041540022
label

スローカーブを、もう一球

  • 著者 山際 淳司
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
1985年01月31日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
256
ISBN:
9784041540022

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「スローカーブを、もう一球」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 山際淳司は初読。表題作を含む8篇のスポーツ・ルポルタージュ。まず、この人の独特の文体と間合いがいい。一見したところでは、事実(実況)を淡々と積み重ねているように見えて、その実なんとも巧みに選手たちの感 山際淳司は初読。表題作を含む8篇のスポーツ・ルポルタージュ。まず、この人の独特の文体と間合いがいい。一見したところでは、事実(実況)を淡々と積み重ねているように見えて、その実なんとも巧みに選手たちの感情や心の動きを伝えていく。そもそも構想段階から筆者の視座は分析的なのだが、その冷静さが逆に読者を揺さぶっていくのである。まさに、今自分がこのシーンに立ち会っているような躍動感を覚える。その臨場感を見事に演出してゆくのがこの人独特の手法なのだろう。表題作と、著者のデビュー作「江夏の21球」が、ことに秀逸。 …続きを読む
    ヴェネツィア
    2020年12月29日
    451人がナイス!しています
  • とにかくスポーツ三昧の一冊です。【日本ノンフィクション賞】受賞作ですから、当然リアリティは見事で、その臨場感や緊張感は他のジャンルではなかなか味わうコトのできない感覚です。野球ネタだけの一冊かと思いま とにかくスポーツ三昧の一冊です。【日本ノンフィクション賞】受賞作ですから、当然リアリティは見事で、その臨場感や緊張感は他のジャンルではなかなか味わうコトのできない感覚です。野球ネタだけの一冊かと思いましたが、野球だけではなくボクシングやスカッシュ、ボートなど多彩な種目での話もあり、テンポよく新鮮なキモチで楽しめました。個人的には野球大好き人間なのでやはり「江夏の21球」にはシビレましたし、’79年の高校野球で簑島対星稜の延長18回の熱闘を扱った「八月のカクテル光線」は胸にアツくこみあげるモノがありました。 …続きを読む
    おしゃべりメガネ
    2016年07月17日
    183人がナイス!しています
  • 山際淳司さんの力作スポーツノンフィクションを8編収録。日本プロ野球史に残る名場面にして、ノンフィクションの名編でもある「江夏の21球」も収録。以下、「江夏の21球」より抜粋。「その息づまる緊張のなかを、カ 山際淳司さんの力作スポーツノンフィクションを8編収録。日本プロ野球史に残る名場面にして、ノンフィクションの名編でもある「江夏の21球」も収録。以下、「江夏の21球」より抜粋。「その息づまる緊張のなかを、カープの一塁手、衣笠が江夏のところに近づいていったことを記憶にとどめている人は少ない。江夏が佐々木を2-1と追い込んだとき、衣笠がマウンドに近寄った。そこで衣笠はこういったのだ。《オレもお前と同じ気持ちだ。ベンチやブルペンのことなんて気にするな》江夏がいう。《あのひとことで救われた(以下略) …続きを読む
    s-kozy
    2018年04月26日
    91人がナイス!しています

powered by 読書メーター

この著者の商品

最近チェックした商品