源氏愛憎 源氏物語論アンソロジー

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2023年11月24日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
208
ISBN:
9784044007645
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源氏愛憎 源氏物語論アンソロジー

  • 編・解説 田村 隆
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2023年11月24日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
208
ISBN:
9784044007645

紫式部は地獄に堕ちた!?  源氏物語をめぐる読者たちの愛憎を紐解く

成立から千年の時を経て世界文学となった『源氏物語』。現代では押しも押されもせぬ名作として愛読される本書の評価は、時代や評者によって毀誉褒貶があった。紫式部は狂言綺語の罪で地獄に落ちたと説く『宝物集』、愛ゆえに二度現代語訳した与謝野晶子、長すぎると苦言を呈した芥川龍之介、紫式部が和歌を重用した意図を探る馬場あき子……。精読ゆえの論難から読まず嫌いまで、古今それぞれの一家言をめぐる読書史アンソロジー。 成立から千年の時を経て世界文学となった『源氏物語』。現代では押しも押されもせぬ名作として愛読される本書の評価は、時代や評者によって毀誉褒貶があった。紫式部は狂言綺語の罪で地獄に落ちたと説く『宝物集』、愛ゆえに二度現代語訳した与謝野晶子、長すぎると苦言を呈した芥川龍之介、紫式部が和歌を重用した意図を探る馬場あき子……。精読ゆえの論難から読まず嫌いまで、古今それぞれの一家言をめぐる読書史アンソロジー。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

はじめに

1 古典篇
紫式部日記 (紫式部)
更級日記 (菅原孝標女)
無名草子 (藤原俊成女)
宝物集 (平康頼 編)
六百番歌合 (藤原良経 主催)
源氏物語表白 (安居院聖覚)
今物語 (藤原信実)
河海抄 (四辻善成)
本阿弥行状記 (本阿弥光甫)
鳩巣小説 (室鳩巣)
本朝烈女伝 (黒沢弘忠)
紫家七論 (安藤為章)
源氏物語玉の小櫛 (本居宣長)

2 近現代篇
後世への最大遺物 (内村鑑三)
新訳源氏物語の後に (与謝野晶子)
長編小説の研究 (田山花袋)
文芸的な、余りに文芸的な (芥川龍之介)
『源氏物語』について (和辻哲郎)
小学国語読本「源氏物語」 (文部省)
小学国語読本巻十一「源氏物語」について文部省の自省を懇請する (橘純一)
伝統・小説・愛情 (折口信夫)
にくまれ口 (谷崎潤一郎)
源氏物語と私 (湯川秀樹)
源氏物語の構造 (円地文子)
本居宣長 (小林秀雄)
古典龍頭蛇尾 (太宰治)
物語の中の歌の有効性 (馬場あき子)

あとがき
出典一覧

「源氏愛憎 源氏物語論アンソロジー」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 源氏物語論のアンソロジー。源氏物語ほどの長い歴史を持つ長編小説になると物語論だけでアンソロジーが組めるのだ。そしてその評価も色々あったというのがよく分かった。 源氏物語論のアンソロジー。源氏物語ほどの長い歴史を持つ長編小説になると物語論だけでアンソロジーが組めるのだ。そしてその評価も色々あったというのがよく分かった。
    けやき
    2023年11月28日
    46人がナイス!しています
  • 「愛憎」「源氏物語」の文字を見ただけで購入。思っていたものと全く違ったけれど、とても面白かった。古典から現代の作家まで著作の一部を抜粋し、源氏物語をどう評していたのかを読み解く。物語に心酔している者 「愛憎」「源氏物語」の文字を見ただけで購入。思っていたものと全く違ったけれど、とても面白かった。古典から現代の作家まで著作の一部を抜粋し、源氏物語をどう評していたのかを読み解く。物語に心酔している者もいれば、批判している者もいる。谷崎潤一郎が『ちょっと会っただけの女性に、昔から恋焦がれていたなどと言うのが許しがたい』と書いていて、貴方が言う?と笑ってしまった。抜粋文は古典や難しいものもあるが、その前に解説文があるので苦なく読めた。良いも悪いも惹きつける魅力のある物語であるのは間違いない。 …続きを読む
    けいこ
    2024年03月13日
    33人がナイス!しています
  • 紫式部が和歌を重用した意図を探る馬場あき子の文章がよかった。小林秀雄「本居宣長」もいずれ再読したいと思う。 紫式部が和歌を重用した意図を探る馬場あき子の文章がよかった。小林秀雄「本居宣長」もいずれ再読したいと思う。
    双海(ふたみ)
    2024年04月17日
    13人がナイス!しています

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