贄の花嫁 優しい契約結婚

贄の花嫁 優しい契約結婚

試し読みをする

※電子書籍ストアBOOK☆WALKERへ移動します。

試し読みをする

※電子書籍ストアBOOK☆WALKERへ移動します。

label
  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2021年09月18日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
272
ISBN:
9784041118733
label

贄の花嫁 優しい契約結婚

  • 著者 沙川 りさ
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2021年09月18日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
272
ISBN:
9784041118733

「嫁に来てくれて、嬉しい」顔も知らぬ旦那様は、とても優しい人でした。

私は今日、顔も知らぬひとのもとに嫁ぐ――。
雨月智世(うづき ともよ)、20歳。婚約者の玄永宵江(はるなが しょうえ)に多忙を理由に結納をすっぽかされ、一度も会えぬまま今日に至ったのだ。
初めて顔を合わせた彼は、恐ろしいほどに整った顔と、美しい黒曜石のような瞳を持つ美丈夫だった。
智世を見つめる彼の目に浮かんでいたのは紛れもない歓喜。「嫁に来てくれて本当に嬉しい」――。

何故宵江がここまで想ってくれるのか分からぬまま、智世は玄永家での生活を始めるが、宵江は相変わらず多忙らしく、すれ違い生活が続く。
この結婚について、そして自分のことを本当はどう思っているのか、何も話し合えぬまま、智世は不安な日々を過ごす。
だが、宵江は常に智世に優しく、また玄永家の屋敷のものたちも智世に気軽に話しかけてくれるため、智世の心もほぐれ、新生活を楽しめるようになってきた。

そんなある日、屋敷の書庫で智世は玄永家の秘密を知ってしまう。
実は玄永家は人間ではなく狼の一族。先祖代々時の政権に仕え、国の平和を乱す異形に対処する「異形専門」の警察部隊だったのだ。
しかも、そこには自分の生家・雨月家の家系図も。なんと雨月家は代々、神に仕える巫女――神凪(かんなぎ)の家系だったという。自分はもしかして、宵江に捧げられた生贄なのか……。
疑問が頭をうずまくなか、何も教えてくれない宵江に智世は不安を覚えるが、宵江の溺愛ぶりは全く変わらずで調子が狂ってしまう。
その頃から、智世が嫁ぐ前から横行していた辻斬りが激しくなり、宵江の周りもきな臭くなり、智世は自分に出来ることはないか苦悩するが……。

これは、優しい旦那様と一生懸命な花嫁の、幸せな物語。

イラスト/烏羽雨
私は今日、顔も知らぬひとのもとに嫁ぐ――。
雨月智世(うづき ともよ)、20歳。婚約者の玄永宵江(はるなが しょうえ)に多忙を理由に結納をすっぽかされ、一度も会えぬまま今日に至ったのだ。
初めて顔を合わせた彼は、恐ろしいほどに整った顔と、美しい黒曜石のような瞳を持つ美丈夫だった。
智世を見つめる彼の目に浮かんでいたのは紛れもない歓喜。「嫁に来てくれて本当に嬉しい」――。

何故宵江がここまで想ってくれるのか分からぬまま、智世は玄永家での生活を始めるが、宵江は相変わらず多忙らしく、すれ違い生活が続く。
この結婚について、そして自分のことを本当はどう思っているのか、何も話し合えぬまま、智世は不安な日々を過ごす。
だが、宵江は常に智世に優しく、また玄永家の屋敷のものたちも智世に気軽に話しかけてくれるため、智世の心もほぐれ、新生活を楽しめるようになってきた。

そんなある日、屋敷の書庫で智世は玄永家の秘密を知ってしまう。
実は玄永家は人間ではなく狼の一族。先祖代々時の政権に仕え、国の平和を乱す異形に対処する「異形専門」の警察部隊だったのだ。
しかも、そこには自分の生家・雨月家の家系図も。なんと雨月家は代々、神に仕える巫女――神凪(かんなぎ)の家系だったという。自分はもしかして、宵江に捧げられた生贄なのか……。
疑問が頭をうずまくなか、何も教えてくれない宵江に智世は不安を覚えるが、宵江の溺愛ぶりは全く変わらずで調子が狂ってしまう。
その頃から、智世が嫁ぐ前から横行していた辻斬りが激しくなり、宵江の周りもきな臭くなり、智世は自分に出来ることはないか苦悩するが……。

これは、優しい旦那様と一生懸命な花嫁の、幸せな物語。

イラスト/烏羽雨

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

第一章 婚礼の日に
第二章 玄永家の一族
第三章 糸繰り
第四章 贄の花嫁
第五章 玄(くろ)い狼
第六章 伯爵邸の子息
第七章 結び

同じシリーズの作品

「贄の花嫁 優しい契約結婚」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 大正浪漫+異類婚姻譚という贅沢な設定であり、初恋成就の純愛モノでもある。登場する男たちの人間離れした美しさが妖しげで良い。楽しく読んだので同作者の『鬼恋綺譚』も読んでみよう。 大正浪漫+異類婚姻譚という贅沢な設定であり、初恋成就の純愛モノでもある。登場する男たちの人間離れした美しさが妖しげで良い。楽しく読んだので同作者の『鬼恋綺譚』も読んでみよう。
    真理そら
    2021年10月06日
    57人がナイス!しています
  • 苦笑混じりの笑いで読了しました。シンデレラストーリーじゃなくて大事に育てられたお嬢さんの嫁いだお相手さんは結婚式のみ登場。いえいえ結婚後はお屋敷に一緒にお住まいされていますが・・見合い相手の顔も知らず 苦笑混じりの笑いで読了しました。シンデレラストーリーじゃなくて大事に育てられたお嬢さんの嫁いだお相手さんは結婚式のみ登場。いえいえ結婚後はお屋敷に一緒にお住まいされていますが・・見合い相手の顔も知らずに嫁ぐやなんていくらなんでもねぇ。それだけはにかみ屋のご亭主やったのかと?。これまた違いまして。??DV男でも超不細工でもありません。いい若者ですよ~ただ・・。これだけ幸せに暮らせるのなら贄であろうがなかろうが、ただ一言うらやましい(*^^*)~。 …続きを読む
    はつばあば
    2023年11月20日
    45人がナイス!しています
  • 智世が顔も知らぬまま嫁いだ玄永宵江は、智世が来てくれた事をとても喜ぶが、彼には何やら秘密がありそうで…。大正の良き雰囲気が存分に味わえる物語だった。巷に蔓延る辻斬り事件、宵江の所属する警察部隊、玄永家 智世が顔も知らぬまま嫁いだ玄永宵江は、智世が来てくれた事をとても喜ぶが、彼には何やら秘密がありそうで…。大正の良き雰囲気が存分に味わえる物語だった。巷に蔓延る辻斬り事件、宵江の所属する警察部隊、玄永家の個性豊かな使用人たち…伏線の張り方がよく出来ており、最後は綺麗にまとまっていたのが好印象。智世のまっすぐな性格も嫌味が無くて、宵江とお幸せにしてほしい。「贄の花嫁」というタイトルから想像するよりもずっと優しい恋物語。贄という字には、幸という字が入っているのだなぁ。 …続きを読む
    ゆなほし
    2021年11月24日
    41人がナイス!しています

powered by 読書メーター

この著者の商品

最近チェックした商品