• 連続殺人事件の犯人である夫。そして最後のヅード（レズモアの人々の間では敵国のスパイであると思われている夫）。キュリパの大火の中、愛する夫を銃で撃つ。真の愛国者として人々から尊敬の眼差しを受けるウルナ。 連続殺人事件の犯人である夫。そして最後のヅード（レズモアの人々の間では敵国のスパイであると思われている夫）。キュリパの大火の中、愛する夫を銃で撃つ。真の愛国者として人々から尊敬の眼差しを受けるウルナ。昼間に見せる顏とは違い、眠れず苦しみに満ちた夜を送る姿を知るのはほんの一部の人たちだけ。美しい愛国の女戦士。国家の象徴としてのそれとは裏腹に癒されることがない深い傷を負った一人の人間としてのウルナ。次にウルナは何に向かって銃を放つのか。 …続きを読む
  かっぱ

  2021年01月16日
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• 「我々には深く分厚い歴史があるーー生と死ーー栄光と屈辱ーー天災と復興ーー衝突と和解ーー正しい態度があればその分厚い歴史から学ぶことができる（略）新たな国家像を作り上げるためには『在る』だけじゃだめなん 「我々には深く分厚い歴史があるーー生と死ーー栄光と屈辱ーー天災と復興ーー衝突と和解ーー正しい態度があればその分厚い歴史から学ぶことができる（略）新たな国家像を作り上げるためには『在る』だけじゃだめなんです。どう理解するかーー歴史を壮大なタペストリーのように『編む』ことーー統覚への意志を持ち意味づけることーーそれができなければ不可能だった 『編む』というのはそういうことだ」猛火の中、対峙するウルナとトホマ。その息詰まる場面に、漫画だけに許された表現の可能性を感じる。凄い！（つづく） …続きを読む
  ぐうぐう

  2018年09月15日
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• 【探そう！どこか二人で暮らせる土地がきっと──きっとどこかに──私たちが暮らせる場所がどこかにあるはず！だから！だから！】最後のヅード。狂おしいほどに愛しあったはずの二人。ただ結果としてウルナはトホマを撃 【探そう！どこか二人で暮らせる土地がきっと──きっとどこかに──私たちが暮らせる場所がどこかにあるはず！だから！だから！】最後のヅード。狂おしいほどに愛しあったはずの二人。ただ結果としてウルナはトホマを撃ち、トホマは一言も語ることなく翔んだ。美しい故郷の暮らしを守りたかっただけの「トロップの子」は、レズモアの国民的英雄「我らがウルナ」と呼ばれる存在に祭り上げられることに。目に見えるもの、見せられるものと、心に描き求めるもののギャップ。物語はいよいよ最終章へ──。 …続きを読む
  活字スキー

  2022年07月22日
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