• 上官であるカレットとの女同士の逢瀬。裸のカレットの恐竜のような背中。カレットの言葉、「知ってるウルナ？ウルナの空は私の空よりずっと青いの」。そのカレットも艦砲射撃が開始された後、捕えられた部下を救おう 上官であるカレットとの女同士の逢瀬。裸のカレットの恐竜のような背中。カレットの言葉、「知ってるウルナ？ウルナの空は私の空よりずっと青いの」。そのカレットも艦砲射撃が開始された後、捕えられた部下を救おうとして、ヅード（歯茎の化物）に殺されてしまう。戦いが終わって、耳の認識票を外したウルナ。やはりヅードは人間だった。「小さな嘘はどんな人間でもつけるものだが、大きな嘘は組織にしかつけない」。そんな嘘も戦闘の跡の悲しみも、真っ白い雪が全て埋め尽くしてしまう。次巻へ。 …続きを読む
  かっぱ

  2021年01月10日
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• 第３巻の表紙を見て、『風の谷のナウシカ』を連想した人も多いのではないだろうか。そう思うと、伊図透のタッチは、漫画を描くときの宮崎駿にどこか似ている。となれば、ウルナ＝ナウシカ、ヅード＝王蟲という図式を 第３巻の表紙を見て、『風の谷のナウシカ』を連想した人も多いのではないだろうか。そう思うと、伊図透のタッチは、漫画を描くときの宮崎駿にどこか似ている。となれば、ウルナ＝ナウシカ、ヅード＝王蟲という図式を採用したくなるが、コトはそんなに単純ではない。原作漫画の『ナウシカ』が映画版の主題を裏切る（あるいは反転させる）形で終結したのと同じように、『ナウシカ』を連想しながら『銃座のウルナ』と向き合う読者を伊図透は、最終的に裏切るに違いない。 …続きを読む
  ぐうぐう

  2017年02月26日
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• 艦砲射撃に始まる徹底的な殲滅作戦とそれに対する玉砕攻撃。ウーンデットニー、ベトナム、硫黄島や沖縄の戦いを想起させる。残虐な戦いの中でウルナも忠実に狙撃任務を遂行する。戦う相手に対する思いや認識票への疑 艦砲射撃に始まる徹底的な殲滅作戦とそれに対する玉砕攻撃。ウーンデットニー、ベトナム、硫黄島や沖縄の戦いを想起させる。残虐な戦いの中でウルナも忠実に狙撃任務を遂行する。戦う相手に対する思いや認識票への疑惑も、殺るか殺られるかの攻防にかき消される。この世界ではジェノサイドは問題にならないらしい。 …続きを読む
  禿童子

  2019年05月23日
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