• 昭和39年に初版発行。私が読んだのは昭和51年の18版。角川文庫180円。なんでこの本が家にあったのか不明。日常使う言葉についての考察だが、古代の話言葉に漢字を割り当てることで意味が変容したり、発音しやすいよ 昭和39年に初版発行。私が読んだのは昭和51年の18版。角川文庫180円。なんでこの本が家にあったのか不明。日常使う言葉についての考察だが、古代の話言葉に漢字を割り当てることで意味が変容したり、発音しやすいように音が変わったりするのは、よく使う言葉だからこそ起こる。また、言葉は使い続けていると古びてきて、晴れ着を普段着に下ろすように、丁寧語から下々の者用と変わっていく様子は面白い。挨拶には共同体の仲間の確認、相手の勤勉を讃える、相手の幸福を願うの意味があるのが本来で、どーもーで済ましちゃいかんのです。 …続きを読む
  mm

  2017年07月28日
  24人がナイス！しています
• 言葉の語源。結構詳しいほうじゃないかと自負していた。けれども、一般的に言われる語源のさらに先、そこから説明されると、もういちいち新鮮でたまらない。著者によると、言葉は変化して当たり前であり、大切なのは 言葉の語源。結構詳しいほうじゃないかと自負していた。けれども、一般的に言われる語源のさらに先、そこから説明されると、もういちいち新鮮でたまらない。著者によると、言葉は変化して当たり前であり、大切なのは美しい方向に変化させていこうとするひとりひとりの意志だ、と。けれど、この本が書かれてから何十年もたった今、日本語はもっと乱れてきている、と言われている。けれど、自分が親しんできたこと以外はすべて「乱れてきている」と判断しちゃうんだろうなあ。地方の方言から語源を探るのは、さすが柳田国男と思うことしきり。 …続きを読む
  マッピー

  2019年12月17日
  14人がナイス！しています
• 感動した！　再読したい。装丁もかわゆす♪　声にしたとき心持ちが良い言葉を使ってゆきたい、そんな気持ちになった。書き言葉のない時代があった。そうした時代、人々は口語で心を伝え残してくれた。だが文字の発明 感動した！　再読したい。装丁もかわゆす♪　声にしたとき心持ちが良い言葉を使ってゆきたい、そんな気持ちになった。書き言葉のない時代があった。そうした時代、人々は口語で心を伝え残してくれた。だが文字の発明によって言霊が歪められ、汚されてきた。いやそうでなく、発音しずらくて変わってしまった言葉もあるが、そこには人々の意志があった。大事なのは善い意味で変わり、現代も使われているもの、その中から「毎日の言葉」を使っていこうという愛情かしら。柳田さんの心の声はそう言っているのだろう。かわゆすとか言ってる場合か？（笑） …続きを読む
  イプシロン

  2014年09月13日
  13人がナイス！しています

powered by