• A　エースのジョーこと宍戸錠による自伝風、日活撮影所物語。芸術かぶれの若者が、戦後の日本映画産業というシステムの中で成功を収めるまで、のはずが、これからという所で終わってしまう。鈴木清順とのコンビによ A　エースのジョーこと宍戸錠による自伝風、日活撮影所物語。芸術かぶれの若者が、戦後の日本映画産業というシステムの中で成功を収めるまで、のはずが、これからという所で終わってしまう。鈴木清順とのコンビによる作品しか見ておらず、代表作は『殺しの烙印』でしょ、とか言ってしまう後追い世代（自分のこと）こそ、本書を手に取るべき。テレビが一般に普及する直前の映画の黄金時代の熱気が伝わる。毎週のように新作が封切りとなり、スターが次々と誕生する。その裏で、虎視眈々とスターを目指すシシドの苦悩。必要以上に情報が詰まった注も◎ …続きを読む
  ハチアカデミー

  2012年12月05日
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• 【A】これがゴーストではなく、宍戸さんご自身が本当にお書きになったものなら、かなりの手練れである。俳優の専属制や叩き上げの監督、撮影所のカルチャーなどにより、我が国の映画会社には独特のカラーがあった。 【A】これがゴーストではなく、宍戸さんご自身が本当にお書きになったものなら、かなりの手練れである。俳優の専属制や叩き上げの監督、撮影所のカルチャーなどにより、我が国の映画会社には独特のカラーがあった。古い映画会社ながら戦後には出遅れた日活が石原裕次郎という太陽を得て、ローマ花火のようにキラキラしていた時代を、ニューフェイス1期生の宍戸錠青年が内側から描くのであるから面白くないわけがない。森繁さん、三國連太郎さん、裕ちゃん、旭などそのエピソードに興味は尽きないが、沢村貞子のそれに恐怖をおぼえた。注釈も充実。 …続きを読む
  村上春巻

  1970年01月01日
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• 俳優になるためなら何をしてもいいと田中絹代に示唆され、豊頬手術に踏み切る。その結果、小鼻が下がり、笑い顔が引きつるようになったため、手術を重ねる。「ワカッタ。もっと醜くなればいいんだ」と思い詰めるシシ 俳優になるためなら何をしてもいいと田中絹代に示唆され、豊頬手術に踏み切る。その結果、小鼻が下がり、笑い顔が引きつるようになったため、手術を重ねる。「ワカッタ。もっと醜くなればいいんだ」と思い詰めるシシド。役者の業を見る。 …続きを読む
  gtn

  2019年10月13日
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