月と六ペンス

月と六ペンス

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2009年01月24日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
384
ISBN:
9784042973027
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月と六ペンス

  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2009年01月24日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
384
ISBN:
9784042973027

モームの名を世に知らしめた代表作、ついに復刊!

画家ゴーギャンをモデルに、芸術のために安定した生活をなげうち、死後に名声を得た男の生涯を描く。ストーリーテラーとしての才能が遺憾なく発揮された傑作。 画家ゴーギャンをモデルに、芸術のために安定した生活をなげうち、死後に名声を得た男の生涯を描く。ストーリーテラーとしての才能が遺憾なく発揮された傑作。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「月と六ペンス」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • ゴーギャンの生き様を創作も交えながら描いたもの。ただの子煩悩で愛妻家の男が、40過ぎのある日、突如として蒸発。全ての価値観を捨て、乞食のような生活、なりたかっただけの画家になる。生きることに意味などない ゴーギャンの生き様を創作も交えながら描いたもの。ただの子煩悩で愛妻家の男が、40過ぎのある日、突如として蒸発。全ての価値観を捨て、乞食のような生活、なりたかっただけの画家になる。生きることに意味などない、愛のある生活を己の才能に賭ける勇気がないだけと喝破する。俗世を嘲笑い見下しながら、その絵だけは無類の美が宿っている。生き血を啜るが如く生み出された絵画に、美を美と認めざるを得ないのか。私たる作者モームはわからんと正直だが、時代を変えてしまう事象は後に評価されるのだろう。いつしか、上書きされるその日まで。 …続きを読む
    読書ニスタ
    2020年04月12日
    54人がナイス!しています
  • 平々凡々な小市民でしかなかったストリックランドが突然目覚め、目指し始めた絵の世界。芸術の世界。彼はそこに至るためにどんなことも厭わずどんな大切なひとも顧みない。ただただストイックに、独善的に、悪魔のよ 平々凡々な小市民でしかなかったストリックランドが突然目覚め、目指し始めた絵の世界。芸術の世界。彼はそこに至るためにどんなことも厭わずどんな大切なひとも顧みない。ただただストイックに、独善的に、悪魔のように、自らの道を邁進し続ける。自分の本当の場所に至ることだけを目標にするのなら、どんなことにも縛られてはならない。全てを踏み台にする覚悟と狂気を保ち続けなければならない。僕たちにはそんなこと出来ないよね。でもそうして、どんなものとも交換不能な大切なものを見つけた男には憧れる。こんな生き方をしたくはないけれど。 …続きを読む
    テツ
    2019年03月23日
    30人がナイス!しています
  • 序盤があまり面白く感じられずになかなか進まなかったけれども、中盤以降からぐいぐい引き込まれる。1人の画家を通して、人生とは、芸術とは、そして、女の性とは、について色々考えさせられた。思うままに生きる事 序盤があまり面白く感じられずになかなか進まなかったけれども、中盤以降からぐいぐい引き込まれる。1人の画家を通して、人生とは、芸術とは、そして、女の性とは、について色々考えさせられた。思うままに生きる事を貫こうと思ったなら、そのことによってどれだけ誰かが傷つこうとも、日和っては駄目なのだな、と思った。全てを背負える覚悟がないのなら、思いのままに生きてはならない。凡人には出来ない生き方を通し、天才を浮き彫りにしているのかもしれないし、月に焦がれペンスをまき散らす生き方の記述はある種の芸術の体現かもしれない。 …続きを読む
    うめ
    2017年06月28日
    30人がナイス!しています

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