シュウシュウの季節

シュウシュウの季節

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
1999年10月21日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
240
ISBN:
9784042834014
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シュウシュウの季節

  • 著者 嚴 歌苓
  • 訳者 阿部 敦子
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
1999年10月21日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
240
ISBN:
9784042834014

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「シュウシュウの季節」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 映画「シュウシュウの季節」のあらすじだけ仄聞したことがあり、内容が政治的に不適切とされアメリカに渡る、という著者紹介から政治がらみの作品が多いのかなと思ったけど、全然ちがった。この短編集の全体に通じる 映画「シュウシュウの季節」のあらすじだけ仄聞したことがあり、内容が政治的に不適切とされアメリカに渡る、という著者紹介から政治がらみの作品が多いのかなと思ったけど、全然ちがった。この短編集の全体に通じるテーマは、といえば「性」。それも偽装結婚とか病気とか倒錯とか、一筋縄ではいかないそれ。神聖と卑俗を完全にあわせもった自称「ただの踊り子」孫麗坤と青年将校の恋物語「白蛇」がすごくよかった。 …続きを読む
    paluko
    2020年12月17日
    3人がナイス!しています
  • 映画「芳華」が良かったので原作を探していたが、芳華は邦訳まだのよう。で、同じ作者のこれを。「シュウシュウの季節」も映画化されたようだが、確かに、草原と空と山と馬と美少女とって絵的にはすごく良い。が。中 映画「芳華」が良かったので原作を探していたが、芳華は邦訳まだのよう。で、同じ作者のこれを。「シュウシュウの季節」も映画化されたようだが、確かに、草原と空と山と馬と美少女とって絵的にはすごく良い。が。中身は激鬱…高邁な(主義者にとっては)理想を掲げて始まったはずの革命も、末期末端では統制は緩みに緩んで、怠惰と我欲とがあるばかり。とりあえず、彼女の弱味につけこんだ小役人の男共は、全員馬に踏み潰されろと願うことには何の躊躇もない。なお作者は中国からは脱出せざるを得なかったようで、確かにそうなるだろうな…。 …続きを読む
    saba
    2019年06月10日
    3人がナイス!しています
  • 文革期、革命の名の下に下放された少女が余儀なくされる、苛烈な「枕営業」。同時期に革命の名の下に収監された、性依存症の元踊り子。改革開放の80年代、富に傲れる上官を感極まって殺してしまった貧しき少尉は、今 文革期、革命の名の下に下放された少女が余儀なくされる、苛烈な「枕営業」。同時期に革命の名の下に収監された、性依存症の元踊り子。改革開放の80年代、富に傲れる上官を感極まって殺してしまった貧しき少尉は、今まさに銃殺される。そしてチベットの「人民解放軍」を取り囲む、民族的なわだかまり…。「階級闘争」の下にひた隠しにされてきた、性・経済・民族などの中国が抱えるさまざまな矛盾を抉り出す、グロテスクなまでにリアルな短篇集。翻訳も素晴らしい。 …続きを読む
    日暮里の首領様
    2012年12月18日
    2人がナイス!しています

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