*薔薇の殺意

*薔薇の殺意

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
1981年12月11日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
304
ISBN:
9784042541028
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*薔薇の殺意

  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
1981年12月11日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
304
ISBN:
9784042541028

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「*薔薇の殺意」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 地味な一人の女性の死。しかし捜査が進むにつれて地味だと思われた女性が実は学生時代、その美貌と年不相応の落ち着いた雰囲気から他の女学生達の憧れの存在だったことが判明する。しかし本書が異色なのは被害者がそ 地味な一人の女性の死。しかし捜査が進むにつれて地味だと思われた女性が実は学生時代、その美貌と年不相応の落ち着いた雰囲気から他の女学生達の憧れの存在だったことが判明する。しかし本書が異色なのは被害者がその過去の栄光にすがったわけでもなく、またそれを懐かしんでもないことだ。インフルエンサー。そう、まさにこの被害者は望むと望まざるとに関わらず、インフルエンサーになってしまったのだ。実に人間臭い動機や考え、または性格が事件にまで発展することを巧みに物語に、設定に取り込むレンデルにまたもや感心させられてしまった。 …続きを読む
    Tetchy
    2022年12月27日
    99人がナイス!しています
  • 【ウェクスフォード警部】シリーズ第1弾。〔再読〕本作がシリーズの始まりであり、作者のデビュー作品でもある。初めて読んだ時は、ミステリを読んでいるのだが、英国小説という印象の方が強く残った。繊細な感性で 【ウェクスフォード警部】シリーズ第1弾。〔再読〕本作がシリーズの始まりであり、作者のデビュー作品でもある。初めて読んだ時は、ミステリを読んでいるのだが、英国小説という印象の方が強く残った。繊細な感性で人を描く物語が、英国らしく感じたものだ。一人の普通の主婦が、ある日突然失踪し絞殺遺体で発見される。ここから静かに淡々と、正に警察という仕事をこなして行く感覚。あくまで上品に、真実を捜すとは地味な作業とでも、言いたい様にである。今読むと、処女作品らしい物足りなさも解るのだが、時間がかなり過ぎたと想い知らされる。 …続きを読む
    セウテス
    2022年12月19日
    82人がナイス!しています
  • 英国ミステリの巨匠ルース・レンデルのデビュー作にして、ウェクスフォード警部シリーズの第一作です。主婦が失踪し、やがて他殺死体が発見される事件が発生。ウェクスフォード以下、部下の面々は足を使った捜査を繰 英国ミステリの巨匠ルース・レンデルのデビュー作にして、ウェクスフォード警部シリーズの第一作です。主婦が失踪し、やがて他殺死体が発見される事件が発生。ウェクスフォード以下、部下の面々は足を使った捜査を繰り広げます。著者の作品は繊細ともいうべき心理描写が特徴的ですが、本作品にもその萌芽を見ることができるでしょう。一葉の写真から真犯人の懊悩を炙り出してみせるシーンはさすがですが、ミスリードが衝撃を誘うほど効いていないのは残念です。本作品のウェクスフォードは推理の冴えというよりマネジメント力が印象に残りました。 …続きを読む
    hit4papa
    2017年01月08日
    21人がナイス!しています

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