サランボオ(上)

サランボオ(上)

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
1953年07月31日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
220
ISBN:
9784042014027
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サランボオ(上)

  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
1953年07月31日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
220
ISBN:
9784042014027

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「サランボオ(上)」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 外人傭兵に払う金もないカルタゴで、憤懣を内に溜め込んだ外人傭兵たちの冒頭の傍若無人ぶりからは、爛熟したカルタゴの斜陽がはっきりと感じられる。そんな猛り狂った傭兵たちを瞬時に沈めるサランボオの美貌と歌声 外人傭兵に払う金もないカルタゴで、憤懣を内に溜め込んだ外人傭兵たちの冒頭の傍若無人ぶりからは、爛熟したカルタゴの斜陽がはっきりと感じられる。そんな猛り狂った傭兵たちを瞬時に沈めるサランボオの美貌と歌声。彼女に恋狂う二人の男。未来を暗示するかのような磔の獅子たちなど、恋物語としてはかなり大仰で通俗的だが、エキゾチックな雰囲気の歴史小説ではある。 …続きを読む
    NAO
    2018年04月22日
    60人がナイス!しています
  • サランボオとは、ハンニバルの父にして第一次ポエニ戦争の英雄アルミカアル・バルカの娘の名。物語はその戦争終結後から始まります。戦争の褒賞を求める傭兵たちと、戦争で疲弊してそれを払いたくないカルタゴとの綱 サランボオとは、ハンニバルの父にして第一次ポエニ戦争の英雄アルミカアル・バルカの娘の名。物語はその戦争終結後から始まります。戦争の褒賞を求める傭兵たちと、戦争で疲弊してそれを払いたくないカルタゴとの綱引きのあげく、傭兵の懐柔に失敗した政府が戦争末期から遠ざけていたアルミカアルを呼び戻して上巻終了。サランボオに焦がれるマトオ、彼とカルタゴから神秘のヴェエルを盗み出したスパンディウス、祖国カルタゴを呪詛しつつ出陣するアルミカアルの運命は…。絢爛豪華な饗宴に象が駆ける戦場、その香気と血の匂いに酔うように下巻へ。 …続きを読む
    syaori
    2017年08月21日
    42人がナイス!しています
  • 自然主義の父などと呼ばれていたのに、後にはヌーヴォーロマンの祖とか評価されてるフローベール。古代歴史ロマン小説の父でもあったのか。とにかくこれが「ボヴァリー夫人」と同じ作者の手になるものか、と驚く。19 自然主義の父などと呼ばれていたのに、後にはヌーヴォーロマンの祖とか評価されてるフローベール。古代歴史ロマン小説の父でもあったのか。とにかくこれが「ボヴァリー夫人」と同じ作者の手になるものか、と驚く。19世紀フランスの片田舎のプチブル風俗を遥か離れて、古代カルタゴのダイナミックな戦乱へ。冒頭の外人(蛮族)傭兵部隊の宴からもう描写に気合いが入りすぎ、文章凝りすぎ(笑)。そして、まあ恥ずかしげもなく通俗的だ(キャラの登場の仕方などニンマリ)。映画化どころか漫画化も可能なほどに。 …続きを読む
    かんやん
    2017年07月11日
    10人がナイス!しています

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