• 太平洋戦争直前に日本で活動したスパイのお話。ドイツとロシアの混血であるゾルゲは、ドイツで成長し、第一次世界大戦では志願してドイツ兵となりロシア軍と戦う。3度の負傷を経て国家の矛盾を感じ、入院した野戦病 太平洋戦争直前に日本で活動したスパイのお話。ドイツとロシアの混血であるゾルゲは、ドイツで成長し、第一次世界大戦では志願してドイツ兵となりロシア軍と戦う。3度の負傷を経て国家の矛盾を感じ、入院した野戦病院で共産主義に心酔する。世界各国での共産主義革命を目指す「国際共産主義運動」に参加し、ソビエト共産党に招かれ、日本に派遣される。日本ではドイツ人ジャーナリストとして要人の信頼を集める一方、機密情報をソ連に送る。最後は発覚して死刑となるが、彼は自分の信じる正義を貫いたのだろう。「正義」の危うさを痛感する。 …続きを読む
  matsu

  2021年12月25日
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• 的確な情報は当時、重要視されることもなかったのに、現在は英雄として扱われているというのが、何とも不憫ですね。 しかし、御前会議の内容がソビエトに筒抜けだったのなら、英米にも筒抜けだったのでは…？日本は破 的確な情報は当時、重要視されることもなかったのに、現在は英雄として扱われているというのが、何とも不憫ですね。 しかし、御前会議の内容がソビエトに筒抜けだったのなら、英米にも筒抜けだったのでは…？日本は破滅の道を突き進んだように感じます。 …続きを読む
  kitakita

  2015年08月16日
  3人がナイス！しています
• ゾルゲについて初めて学ぶという人に、この本はピッタリな本だと思う。生い立ちから処刑による死までの彼の一生をこの一冊で手軽に学べる。一章では、ゾルゲの恋人カーチャとゾルゲがやり取りした手紙の内容、ゾルゲ ゾルゲについて初めて学ぶという人に、この本はピッタリな本だと思う。生い立ちから処刑による死までの彼の一生をこの一冊で手軽に学べる。一章では、ゾルゲの恋人カーチャとゾルゲがやり取りした手紙の内容、ゾルゲの生い立ち、ゾルゲの上海での諜報活動等について触れられている。二章からは、ゾルゲが本格的にスパイとしていかなる諜報活動を日本国内でしてきたかが、国際政治の緊迫化と軌を一にして述べられている。ゾルゲについて興味があり、ゾルゲとゾルゲの行ったスパイ行為について知りたいと思う人にこの本を是非お勧めしたい。 …続きを読む
  日の光と暁の藍

  2014年02月16日
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