星と祭

星と祭

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
1975年03月05日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
624
ISBN:
9784041216323
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星と祭

  • 著者 井上 靖
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
1975年03月05日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
624
ISBN:
9784041216323

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「星と祭」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 主人公がエベレストで観月旅行に誘われる一文から始まる。その時点で撃ち抜かれる。主人公架山は琵琶湖で娘が遭難して7年経っても遺体があがらない。同じ事故で息子をなくした男から琵琶湖に十一面観音が多くあるこ 主人公がエベレストで観月旅行に誘われる一文から始まる。その時点で撃ち抜かれる。主人公架山は琵琶湖で娘が遭難して7年経っても遺体があがらない。同じ事故で息子をなくした男から琵琶湖に十一面観音が多くあることを教えられ参詣を始める。京都奈良の有名寺院にはない地域に生きた信仰が観音を支えている。子供を亡くした親がそれぞれの苦しみを超えて行く姿、小さな集落に埋もれるようにある十一面観音像、エベレストでの観月どれをとっても美しい情景が浮かび上がる。 …続きを読む
    Junichi Wada
    2020年03月06日
    9人がナイス!しています
  • 井上靖、すてきです。何故素敵かというと、おしつけがましくないから。身内の死の苦しみを、じっくりと、丁寧に描いたことでより悲しさがつのります。が、奈落の底に落ちていく悲しみではなく、なんとかはいあがろう 井上靖、すてきです。何故素敵かというと、おしつけがましくないから。身内の死の苦しみを、じっくりと、丁寧に描いたことでより悲しさがつのります。が、奈落の底に落ちていく悲しみではなく、なんとかはいあがろうともがく人間の悲しみなので、どこかに光が一筋見えてくる。彼はヒマラヤの中で愛人の死と語り合おうとしたのに、ヒマラヤでは考える暇なく1日が過ぎていく。考える暇のない1日が必要なときって、あるのかもしれない。 …続きを読む
    みさ
    2017年04月18日
    9人がナイス!しています
  • これも若いころに読んでいたのを何回めかの再読です。厚い本で読み通すには大変なのですが、いつ読んでも感動します。この本で、湖北の11面観音の虜になって何度も現地に行っています。とくに渡岸寺の国宝の観音は素 これも若いころに読んでいたのを何回めかの再読です。厚い本で読み通すには大変なのですが、いつ読んでも感動します。この本で、湖北の11面観音の虜になって何度も現地に行っています。とくに渡岸寺の国宝の観音は素晴らしいものがあります。心があらわれます。 …続きを読む
    KAZOO
    2013年03月14日
    9人がナイス!しています

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