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掲載開始日 2020年06月12日

宮部みゆき「三島屋変調百物語」シリーズ一期完結記念! 電子書籍を一挙解禁!

累計230万部突破の大人気シリーズが、合本版は2週間30%OFF!




株式会社KADOKAWA(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:松原眞樹)は、宮部みゆき氏のライフワークでもある江戸怪談「三島屋変調百物語」シリーズ5作品及び合本版の電子書籍を、本日6月12日(金)より配信いたします。

「三島屋変調百物語」は、宮部氏がライフワークとして2006年より書き続けている江戸怪談の中短篇シリーズであり、2014年にはNHK BSプレミアムでドラマ化もされました。本日6月12日(金)に文庫最新刊でありシリーズ第一期の完結巻でもある『あやかし草紙 三島屋変調百物語伍之続』が発売となり、それを記念して「三島屋変調百物語」シリーズ5作品及び合本版の電子書籍版の配信をスタートいたしました。
『あやかし草紙 三島屋変調百物語伍之続』は宮部みゆき氏単著の小説作品としては、初めての紙の書籍と電子書籍の同時発売作品となります。

これまで宮部氏の作品の電子書籍でのシリーズ一挙配信はほとんど行われていませんが、宮部氏自身が「初心に還ってずっとやっていけるシリーズ」と語る本作は、まだまだシリーズが続いていくことから、「多くの読者の皆様に、より手軽に拙作を楽しんでいただくために」(宮部氏)電子版をお届けする運びとなりました。

また、シリーズの電子解禁を記念し、BOOK☆WALKER(https://bookwalker.jp/)をはじめとする主要電子書店では6月25日(木)まで2週間、「三島屋変調百物語おちか編5冊合本版」を30%OFFの割引価格で配信いたします。合本版には宮部みゆき氏による電子書籍版限定のあとがきと、単行本時のイラストが特別収録されています。

この機会に、是非宮部みゆき氏の真骨頂ともいえる江戸怪談シリーズをお楽しみください。


実施概要

●配信作品:『おそろし 三島屋変調百物語事始』『あんじゅう 三島屋変調百物語事続』『泣き童子 三島屋変調百物語参之続』『三鬼 三島屋変調百物語四之続』『あやかし草紙 三島屋変調百物語伍之続』『三島屋変調百物語 おちか編5冊合本版 『おそろし 三島屋変調百物語事始』~『あやかし草紙 三島屋変調百物語伍之続』』
●配信開始日:2020年6月12日(金)~
●配信書店:主要電子書店にて配信


内容紹介

『おそろし 三島屋変調百物語事始』
ある事件を境にぴたりと他人に心を閉ざしてしまった十七歳のおちか。ふさぎ込む日々を、叔父夫婦が江戸で営む袋物屋「三島屋」に身を寄せ、黙々と働くことでやり過ごしている。ある日、叔父の伊兵衛はおちかに、これから訪ねてくるという客の応対を任せると告げ、出かけてしまう。客と会ったおちかは、次第にその話に引き込まれていき、いつしか次々に訪れる客のふしぎ話は、おちかの心を溶かし始める。三島屋百物語、ここに開幕。

『あんじゅう 三島屋変調百物語事続』
一度にひとりずつ、百物語の聞き集めを始めた三島屋伊兵衛の姪・おちか。ある事件を境に心を閉ざしていたおちかだったが、訪れる人々の不思議な話を聞くうちに、徐々にその心は溶け始めていた。ある日おちかは、深考塾の若先生・青野利一郎から「紫陽花屋敷」の話を聞く。それは、暗獣“くろすけ”にまつわる切ない物語であった。人を恋いながら人のそばでは生きられない“くろすけ”とは―。三島屋シリーズ第二弾!

『泣き童子 三島屋変調百物語参之続』
三島屋伊兵衛の姪・おちか一人が聞いては聞き捨てる変わり百物語が始まって一年。幼なじみとの祝言をひかえた娘や田舎から江戸へ来た武士など様々な客から不思議な話を聞く中で、おちかの心の傷も癒えつつあった。ある日、三島屋を骸骨のように痩せた男が訪れ「話が終わったら人を呼んでほしい」と願う。男が語り始めたのは、ある人物の前でだけ泣きやまぬ童子の話。童子に隠された恐ろしき秘密とは―三島屋シリーズ第三弾!

『三鬼 三島屋変調百物語四之続』
三島屋の黒白の間で行われている変わり百物語。語り手の年齢や身分は様々で、彼らは正しいことも過ちもすべてを語り捨てていく。十三歳の少女は亡者の集う家の哀しき顛末を、絶品の弁当屋の店主は夏場に休業する理由を、そして山陰の小藩の元江戸家老は寒村に潜む鬼の秘密を語る。聞き役に従兄の富次郎も加わり、怪異を聞き積んでいく中でおちかにも新たな出逢いと別れがあり―恐ろしいけど面白い三島屋シリーズ第四弾!

『あやかし草紙 三島屋変調百物語伍之続』
江戸は神田の筋違御門先にある袋物屋の三島屋で、風変わりな百物語を続けるおちか。塩断ちが元凶で行き逢い神を呼び込んでしまい、家族が次々と不幸に見舞われる「開けずの間」。 亡者を起こすという“もんも声”を持った女中が、大名家のもの言わぬ姫の付き人になってその理由を突き止める「だんまり姫」。屋敷の奥に封じられた面の監視役として雇われた女中の告白「面の家」。百両という破格で写本を請け負った男の数奇な運命が語られる表題作に、三島屋の長男・伊一郎が幼い頃に遭遇した椿事「金目の猫」を加えた選りぬき珠玉の全五篇。人の弱さ苦しさに寄り添い、心の澱を浄め流す極上の物語、シリーズ第一期完結篇!


「三島屋変調百物語」シリーズとは

江戸で人気の袋物屋・三島屋で行われている〈変わり百物語〉。「語って語り捨て、聞いて聞き捨て」をルールに黒白の間と名付けられた座敷を訪れた客が、聞き手だけに胸にしまってきた怖い話や不思議な話を語っていく連作短編集。2006年から宮部みゆきが精力的に書き継いでいる時代小説シリーズであり、2014年にはNHK-BSプレミアムにて波瑠主演『おそろし 三島屋変調百物語』として連続ドラマ化もされた。

◆特設サイト
https://promo.kadokawa.co.jp/mishimaya/
◆文芸WEBマガジン「カドブン」(https://kadobun.jp/)で単行本刊行時のインタビューやレビューが読めます!
『あやかし草紙 三島屋変調百物語伍之続』
★対談 宮部みゆき氏×若松英輔氏
https://kadobun.jp/feature/talks/70.html
ほか


著者略歴  宮部みゆき(みやべ みゆき)





1960年東京生まれ。87年「我らが隣人の犯罪」でオール読物新人賞を受賞。『龍は眠る』(日本推理作家協会賞)、『本所深川ふしぎ草紙』(吉川英治文学新人賞)、『火車』(山本周五郎賞)、『理由』(直木賞)ほか著書、受賞歴多数。