悪の芽

悪の芽

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2021年02月26日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
352
ISBN:
9784041099674

悪の芽

  • 著者 貫井 徳郎
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2021年02月26日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
352
ISBN:
9784041099674

犯人は自殺。無差別大量殺人はなぜ起こったのか?

世間を震撼させた無差別大量殺傷事件。事件後、犯人は自らに火をつけ、絶叫しながら死んでいった――。元同級生が辿り着いた、衝撃の真実とは。現代の“悪”を活写した、貫井ミステリの最高峰。 世間を震撼させた無差別大量殺傷事件。事件後、犯人は自らに火をつけ、絶叫しながら死んでいった――。元同級生が辿り着いた、衝撃の真実とは。現代の“悪”を活写した、貫井ミステリの最高峰。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「悪の芽」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 貫井 徳郎は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。「風が吹けば桶屋が儲かる」的なイヤミスかと思いきや、「悪の芽」は、それほど肥大せず、善の芽となり昇華しました。途中までは快調に飛ばしたのですが、最 貫井 徳郎は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。「風が吹けば桶屋が儲かる」的なイヤミスかと思いきや、「悪の芽」は、それほど肥大せず、善の芽となり昇華しました。途中までは快調に飛ばしたのですが、最後失速です。4月は本書で、読了です。 https://kadobun.jp/news/press-release/9hehihrsuz48.html …続きを読む
    starbro
    2021年04月30日
    390人がナイス!しています
  • 無差別殺人を起こし、焼身自殺した犯人が、小学生時代に自分がいじめの原因を作った斎木均であることを知ったエリート銀行員の安達は自責の念に駆られ、仕事に行けなくなり、彼がなぜ事件を起こしたのかを調べ始める 無差別殺人を起こし、焼身自殺した犯人が、小学生時代に自分がいじめの原因を作った斎木均であることを知ったエリート銀行員の安達は自責の念に駆られ、仕事に行けなくなり、彼がなぜ事件を起こしたのかを調べ始める。子供の頃の意地悪な一言、差別意識、無責任なネットへの書き込みなど、それ自体は「悪」とは言えないような「悪の芽」は、やがて大きく育ち、大事件につながっていく。憎むべき対象を失った被害者遺族が、新たな悪の芽を育むことが無かったのが救いだった。「乱反射」に通じる貫井さんらしい物語は、読み応えがありました。 …続きを読む
    ウッディ
    2021年08月29日
    272人がナイス!しています
  • 貫井さん新作は得意の「人心の闇を抉る社会派ミステリ」…イベントでの無差別殺人は犯人の焼身自殺で動機が判らず、犯人を虐めていた同級生や被害者家族を苦しめる…群像劇というには人数が少ないが、その分各々の葛藤 貫井さん新作は得意の「人心の闇を抉る社会派ミステリ」…イベントでの無差別殺人は犯人の焼身自殺で動機が判らず、犯人を虐めていた同級生や被害者家族を苦しめる…群像劇というには人数が少ないが、その分各々の葛藤を掘り下げていて、共感で苦しくなった。事件をスマホで撮影した大学生を絡める事でネット社会の功罪を考えさせられる構成も巧い。やや残念に感じたのは、もっと書き込んで欲しい部分が多いのと、犯人自身の実際の描写がないからかも知れない。とは言え、一気に引き込む序盤と「善の芽」で微かな希望を描いた終盤は流石の出来栄え! …続きを読む
    しんたろー
    2021年06月24日
    270人がナイス!しています

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