• ちょっと不思議な生活を営む小学５、６年あたりの女の子が主人公の短編５つ。どれも個性豊かな内容で小学生高学年女子の妙なあどけなさと暗さと複雑さが書かれていました。「留守番」新しいお父さんに馴染めない愛称 ちょっと不思議な生活を営む小学５、６年あたりの女の子が主人公の短編５つ。どれも個性豊かな内容で小学生高学年女子の妙なあどけなさと暗さと複雑さが書かれていました。「留守番」新しいお父さんに馴染めない愛称ウーチカは5歳の妹タマゴンとお留守番。不思議な生き物を見つけるが…。「カワラケ」顔がざりざりとした茶碗のようになった女の子は、家の儀式として「おほーばの家」と呼ばれる建物で一人で過ごす。「あたしたちは無敵」リリアを含む３人の女子は時限付きで正義の味方になった！彼女たちは世界を救えるのか。 …続きを読む
  kei

  2021年10月21日
  30人がナイス！しています
• 女の子は魔法を使える。のかどうかは分からないが、女になると失われるものは確かにあるだろう。短絡的に物申せば処女性と言われるもの。そしてそれは恐らく男性にはない可能性がある。その不思議さを象徴的な物語に 女の子は魔法を使える。のかどうかは分からないが、女になると失われるものは確かにあるだろう。短絡的に物申せば処女性と言われるもの。そしてそれは恐らく男性にはない可能性がある。その不思議さを象徴的な物語にしたら、きっと本作になる。男性諸氏に処女性ってなに？って言われたらそっと、この本を差し出してみようと思う。きっと『よくわからなかった』って言われるだろうな。そして私は、そうよ。そういうもんなのよ。と答えるだろう。少年性は多分死ぬまで持っていられる。でも処女性はいつか必ず失ってしまうのだ。性的な話ではなく。 …続きを読む
  re;

  2024年03月01日
  20人がナイス！しています
• たまたま新刊が少なかった時期に、書店でなんとなく陳列棚を眺めていて見つけた一冊。というワケでタイトルにちょっと惹かれるものを感じて読んでみた、朝倉かすみ氏の短編集『少女奇譚　～あたしたちは無敵～』を読 たまたま新刊が少なかった時期に、書店でなんとなく陳列棚を眺めていて見つけた一冊。というワケでタイトルにちょっと惹かれるものを感じて読んでみた、朝倉かすみ氏の短編集『少女奇譚　～あたしたちは無敵～』を読了。朝倉氏は北海道出身の作家でデビューは意外と遅かったものの、２００３年に北海道新聞文学賞を受賞したのを皮切りに、吉川英治文学賞、山本周五郎賞、そして昨年には直木賞候補にまで上がった、今後の活躍がますます期待される作家さんである。 …続きを読む
  みんち

  2020年05月09日
  20人がナイス！しています

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