柳田国男 山人論集成

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2013年02月23日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
448
ISBN:
9784044083137
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柳田国男 山人論集成

  • 著者 柳田 国男
  • 編者 大塚 英志
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2013年02月23日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
448
ISBN:
9784044083137

神隠しにあった人々はどこへ行ったのか

日本の先住民の末裔で、山姥や天狗のような姿をもつと考えられた「山人」。彼らは一体何者なのか――。柳田が記した膨大な「山人論」の成立・展開・消滅の過程がわかるよう、その著者くや論文を編者独自に再構成。「山人論」の変容と柳田の学問や文学の核心に迫る。 日本の先住民の末裔で、山姥や天狗のような姿をもつと考えられた「山人」。彼らは一体何者なのか――。柳田が記した膨大な「山人論」の成立・展開・消滅の過程がわかるよう、その著者くや論文を編者独自に再構成。「山人論」の変容と柳田の学問や文学の核心に迫る。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

  五色の歌よみけり中に黒を
   解題

序 孤児の感傷──原初の山人論
   解題
古戦場
新体詩二編
幽冥談
萩坪翁追懐

第一章 「天狗」から先住民へ──山人論の成立
   解題
天狗の話
九州南部地方の民風
山民の生活*上下
山民の生活(第二回大会席上にて)
怪談の研究
山人の研究

第二章 山人論の変奏と展開
   解題
石神問答(概要)
「イタカ」及び「サンカ」*一~三
鬼の子孫
山人考
山人外伝資料*一~五

第三章 山人と狼に育てられた子供──柳田・南方山人論争
   解題
柳田・南方往復書簡(抄)

第四章 アサヒグラフ版「山の人生」
   解題
故郷七十年より(「山の人生」)
アサヒグラフ版「山の人生」

第五章 隘勇線の彼方──越境する柳田国男
   解題
明治三十九年樺太紀行
アリユウシヤ  田山花袋
南遊詠草
山の巡査達  田山花袋

終章 「山」の消滅
   解題
山の季節来る

 あとがき  大塚英志

五色の歌よみけり中に黒を
     松岡国男

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「柳田国男 山人論集成」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 柳田国男の山人に関する文章をまとめた一冊。南方熊楠との往復書簡や連載時の「山の人生」等様々な角度から、柳田の山人観に迫っている。こうやって見ていくと柳田国男の山人は、この世ならぬ世界、また天狗等の怪異 柳田国男の山人に関する文章をまとめた一冊。南方熊楠との往復書簡や連載時の「山の人生」等様々な角度から、柳田の山人観に迫っている。こうやって見ていくと柳田国男の山人は、この世ならぬ世界、また天狗等の怪異と非常に密接な関連があるのがわかる。柳田民俗学が幻想文学と親和性が高いのも、この辺に原因があるのかもしれない。発生から終焉までまとめられているが、それでもやはり初めて読む人はこれだけで全貌を掴むのは難しいかもしれない。ただ様々な資料が並べられているので、そちらを読むだけでも十分に楽しむ事はできそう。 …続きを読む
    HANA
    2013年04月17日
    34人がナイス!しています
  • 柳田國男先生の「山神論」を、その成立から消滅までを追った一冊。人間と自然の関係が急激に変化していった明治の世で、深い山にひっそりと生きる民の存在を追った柳田先生。彼自身にも山へ逃げたいと思った経験があり 柳田國男先生の「山神論」を、その成立から消滅までを追った一冊。人間と自然の関係が急激に変化していった明治の世で、深い山にひっそりと生きる民の存在を追った柳田先生。彼自身にも山へ逃げたいと思った経験があり、また彼も現実離れした感性の持ち主だったからこそ生まれた説だったのかなと思います。役人時代はさぞ変わり者と思われていたことでしょう…。あと熊楠先生の手紙の文量が半端なくて笑う。 …続きを読む
    ぷてらん
    2018年09月11日
    4人がナイス!しています
  • 柳田國男の山人論関連の文献を集めた本。確かにパブリックドメインになったとしても、本書のように一つのテーマに沿ってまとめてあると初学者には非常にありがたいと感じた。各所の地名に山岳民族としての日本人の名 柳田國男の山人論関連の文献を集めた本。確かにパブリックドメインになったとしても、本書のように一つのテーマに沿ってまとめてあると初学者には非常にありがたいと感じた。各所の地名に山岳民族としての日本人の名残が見られるのは興味深い。 …続きを読む
    pyonko
    2015年02月08日
    4人がナイス!しています

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