歌集 午後の庭

歌集 午後の庭

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2017年12月27日
判型:
A5判
商品形態:
単行本
ページ数:
236
ISBN:
9784048764186

歌集 午後の庭

  • 著者 永田 和宏
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2017年12月27日
判型:
A5判
商品形態:
単行本
ページ数:
236
ISBN:
9784048764186

かくも悲しく人を思ふといふことのわが生涯に二度とはあるな

前歌集『夏・二〇一〇』から5年。「河野裕子に出会ったことが、私の人生のすべてであった・・・」妻、河野裕子亡き後に紡いだ渾身の第13歌集。 前歌集『夏・二〇一〇』から5年。「河野裕子に出会ったことが、私の人生のすべてであった・・・」妻、河野裕子亡き後に紡いだ渾身の第13歌集。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「歌集 午後の庭」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 図書館本。妻が亡くなって間もないころから、その3年ほど後までの歌がおさめられた歌集。初めのほうはやはり、亡くなった妻にまつわる歌が多いが、その中で起きた東日本大震災は、長歌となった。衝撃の大きさが推測 図書館本。妻が亡くなって間もないころから、その3年ほど後までの歌がおさめられた歌集。初めのほうはやはり、亡くなった妻にまつわる歌が多いが、その中で起きた東日本大震災は、長歌となった。衝撃の大きさが推測される。月日がたつにつれ、一人暮らしに慣れていく様子、でも時折寂しさも顔を出す。「ホバリングしている蜂はくまんばちそれ以上来るな近づくなつてば」 …続きを読む
    てん
    2021年12月09日
    11人がナイス!しています
  • 午後の庭に、妻在りし日の記憶と現在の孤独な日常が交差する。出逢いの時から惹かれあい、ともに生きてきた妻河野裕子を失って7年。残されたものとして、悲しみに向き合い、歌い続けた日々の至純の531首。第十三歌集 午後の庭に、妻在りし日の記憶と現在の孤独な日常が交差する。出逢いの時から惹かれあい、ともに生きてきた妻河野裕子を失って7年。残されたものとして、悲しみに向き合い、歌い続けた日々の至純の531首。第十三歌集。「晩年とふを持たざりし君の悔しさを誰かがわかつてゐてはやらねば」「歳月のすみずみになほ咲き残るひとつふたつと紺のあさがほ」「終点まで一緒と言つたはずなのに途中下車して風草そよぐ」 …続きを読む
    双海(ふたみ)
    2023年06月27日
    8人がナイス!しています
  • 2011年から2014年までの短歌作品531首と、長歌一編が収録されている著者13冊めの歌集。あとがきに本人が記している通り、2010年に亡くなった伴侶・河野裕子の歌がたいへん多いことと、東日本大震災を詠んだ長歌のあ 2011年から2014年までの短歌作品531首と、長歌一編が収録されている著者13冊めの歌集。あとがきに本人が記している通り、2010年に亡くなった伴侶・河野裕子の歌がたいへん多いことと、東日本大震災を詠んだ長歌のあることが特色。長歌の反歌は〈ひとりひとりの死者には家族のあることを嘆きとともに思ひゐるべし〉である。〈歳月のすみずみになほ咲き残るひとつふたつと紺のあさがほ〉〈池底の石はしづかに日のひかり月のひかりを受けて老いゆく〉などの歌が美しいと思い印象に残った。2017年12月刊行。 …続きを読む
    yumicomachi
    2019年02月20日
    5人がナイス!しています

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