• 基本的な忍術と体術だけで、敵に立ち向かう設定や、根来僧七人のキャラ立ち具合など、良いところは多々あり、実際面白く読める。ただ、ちょっとした部分の甘さで、シリーズ中の傑作になり得なかった印象。気になった 基本的な忍術と体術だけで、敵に立ち向かう設定や、根来僧七人のキャラ立ち具合など、良いところは多々あり、実際面白く読める。ただ、ちょっとした部分の甘さで、シリーズ中の傑作になり得なかった印象。気になったのは、主人公・笛吹城太郎の人物造形と、結末の二点。ほとんど自業自得レベルで、篝火を拐われている間抜けさや、通りかかった服部半蔵に、躊躇いなく泣きつく姿の頼りなさが、若い美少年の描写としては良いが、特殊能力に頼らず戦うタフガイとしては大減点。ラストも同様に、何のために戦っていたのか、意志薄弱さを感じてしまった。 …続きを読む
  W-G

  2022年10月05日
  279人がナイス！しています
• もうぶっ飛んでいると言える忍法とエロティックな要素で読ませますね。根来天狗に命じられた美女狩りの毒牙にかかった妻・篝火。死してなお犯され、主君筋の御台・右京大夫に邪恋の念を抱く松永弾正の愛人の首とすげ もうぶっ飛んでいると言える忍法とエロティックな要素で読ませますね。根来天狗に命じられた美女狩りの毒牙にかかった妻・篝火。死してなお犯され、主君筋の御台・右京大夫に邪恋の念を抱く松永弾正の愛人の首とすげ替えられたと知った笛吹城太郎は復習を誓い、壮絶な戦いへと身を投じていくのが手に汗握ります。敵の印象が強烈で槍技と生技だけでも凄いインパクトでありながら驚かされる忍法まで隠されているんですね。後半から加速的に面白くなります。破廉恥な忍者バトルと言えばそこまでですが。 …続きを読む
  優希

  2014年10月24日
  48人がナイス！しています
• 本作はいまどきまずお目にかかれない「エログロ」と「無償の愛」が揃って読めるお得な（？）一冊と言えるかも知れない。特にエログロはこのシリーズお馴染みで欠かせない要素ではあるが、本作にいたっては「淫石」（ 本作はいまどきまずお目にかかれない「エログロ」と「無償の愛」が揃って読めるお得な（？）一冊と言えるかも知れない。特にエログロはこのシリーズお馴染みで欠かせない要素ではあるが、本作にいたっては「淫石」（女性の体液を集めて作る一種の媚薬）という凄まじいエロと、「忍法壊れ甕」（切断された人体をくっつけてしまう、しかも2人の上半身と下半身を入れ替えることもできる）という世にも奇妙なグロが登場して思わず笑ってしまった。もちろん面白さは健在なのだが、正直言って忍法帖シリーズ、やや食傷気味である。しばらくお休み。 …続きを読む
  Sam

  2023年03月21日
  46人がナイス！しています

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