てのひらの中の宇宙

てのひらの中の宇宙

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2006年08月31日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
184
ISBN:
9784048737135

てのひらの中の宇宙

  • 著者 川端 裕人
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2006年08月31日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
184
ISBN:
9784048737135

ぼくの子どもがはじめて触れる死。それは、母親の死かもしれない。

アスカとミライのふたりの子と暮らすぼく。子どもたちの母親である妻は、癌が再発し入院している。この世界に生と死があることを、子どもたちに伝えなければならない。ぼくたちを取り巻く、生きものを通して。 アスカとミライのふたりの子と暮らすぼく。子どもたちの母親である妻は、癌が再発し入院している。この世界に生と死があることを、子どもたちに伝えなければならない。ぼくたちを取り巻く、生きものを通して。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「てのひらの中の宇宙」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 幼児と父親の会話を中心に展開する内省的なお話。父親が息子に教えるのは分子物理学から宇宙の成り立ちと容赦無い。でも息子は不思議と本質を理解し、宇宙へと思いを馳せる。母親がガンで入院中という寂しい家庭のは 幼児と父親の会話を中心に展開する内省的なお話。父親が息子に教えるのは分子物理学から宇宙の成り立ちと容赦無い。でも息子は不思議と本質を理解し、宇宙へと思いを馳せる。母親がガンで入院中という寂しい家庭のはずが子供達は元気だ。彼らの瑞々しい感性を大切にする父親は見上げたもの。無限に広がる宇宙と有限の人間の命。その対比は不安感を煽ると同時に命への愛おしさも助長する。随所で登場する亀が何かを象徴しているようで印象に残る。少しくファンタジー色を帯びた優しい物語。でも中途半端な終わり方は少々物足りなく感じてしまった。 …続きを読む
    エンリケ
    2017年02月22日
    44人がナイス!しています
  • 【宇宙を読む 新月読書会】はじめての作家さん。昨日図書館から借りてきました。宇宙に興味を持つ子供にうまくお話する父。子供は親の背中を見て、育ちますね。プラネタリウムに久しぶりに行きたくなりました。家族 【宇宙を読む 新月読書会】はじめての作家さん。昨日図書館から借りてきました。宇宙に興味を持つ子供にうまくお話する父。子供は親の背中を見て、育ちますね。プラネタリウムに久しぶりに行きたくなりました。家族っていいなあ。ただし、今日子さんどうなったかなと気になります。 …続きを読む
    パスティル
    2015年11月03日
    27人がナイス!しています
  • 母親が入院している家族のお話。生き物や宇宙に抱く関心を母親の命に重ねる男の子。都会の中の大理石に化石を見つけに行くシーンがとても良い。ラストに至るまで劇的な展開はなくて、きっちりエンタメというより、書 母親が入院している家族のお話。生き物や宇宙に抱く関心を母親の命に重ねる男の子。都会の中の大理石に化石を見つけに行くシーンがとても良い。ラストに至るまで劇的な展開はなくて、きっちりエンタメというより、書かなければならない想いが一気に綴られたみたいなお話でそこが好き。川端裕人の作品に外れなし! …続きを読む
    to_chan
    2021年10月24日
    8人がナイス!しています

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