をんな紋 まろびだす川

をんな紋 まろびだす川

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
1997年02月05日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
280
ISBN:
9784048730143

をんな紋 まろびだす川

  • 著者 玉岡 かおる
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
1997年02月05日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
280
ISBN:
9784048730143

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「をんな紋 まろびだす川」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • いまだに封建制度が残る。明治時代の終わり、川の舟運の盛んな農業地域のいまだ根強く残る「家」「家長」。嫁いできた嫁の持つ紋「をんな紋」娘に伝わる紋。豪農青倉家の家長父を早くに亡くし、再婚しない母、妹、祖 いまだに封建制度が残る。明治時代の終わり、川の舟運の盛んな農業地域のいまだ根強く残る「家」「家長」。嫁いできた嫁の持つ紋「をんな紋」娘に伝わる紋。豪農青倉家の家長父を早くに亡くし、再婚しない母、妹、祖母の女だけの世帯になった師範学校を出た長女袖喜のたどる運命。酷い悪人は登場しないが、頼りない亡き家長の弟、親戚の幼馴染従妹の嫁いだ女たらし&マザコン?の夫、真面目すぎる袖喜の恋の相手。すっきりしない歯がゆい物語だった。これ3部作だから後どう展開するのか読み進めたい。 …続きを読む
    kazu@十五夜読書会
    2012年12月24日
    14人がナイス!しています
  • 明治43年10月、豊穣の播磨平野。期待通り豊かな実りを得た村では、娘の嫁入りがあいついでいた。小作人七十人とも言われる大地主の青倉家の長女・柚喜は、明石の女子師範学校に通う十七歳。幼なじみのハルの晴れ姿を 明治43年10月、豊穣の播磨平野。期待通り豊かな実りを得た村では、娘の嫁入りがあいついでいた。小作人七十人とも言われる大地主の青倉家の長女・柚喜は、明石の女子師範学校に通う十七歳。幼なじみのハルの晴れ姿を、一目でいいから見送りたいと朝いちばんで帰省してきた。三つ違いの妹の佐喜は、「綺麗やったろ?」とまるで自分のことのように誇らしげだ。ひさしぶりに会う彼女は、また愛らしくなったようだった—。秋より深く染めあげられる女たちを描く、生々流転の長編小説。 …続きを読む
    星落秋風五丈原
    2000年07月06日
    13人がナイス!しています
  • 明治時代の女は悲しい。特に総領娘はしんどいなあ。昭和の総領娘としましては、家が名家でもなし妹が佐喜のようじゃなくホッとしております。佐喜にも壮児にも津多にも腹が立つ。でもそれが正しい時代だったんだと思 明治時代の女は悲しい。特に総領娘はしんどいなあ。昭和の総領娘としましては、家が名家でもなし妹が佐喜のようじゃなくホッとしております。佐喜にも壮児にも津多にも腹が立つ。でもそれが正しい時代だったんだと思いながら、自分より家を取った柚喜が一番腹立たしい。 三部作になっているそうで、これは柚喜がこの先どうなるのか見届けなければ夜も眠れない。 …続きを読む
    井戸端アンジェリか
    2015年01月19日
    8人がナイス!しています

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