草枕・二百十日

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
1968年03月01日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
272
ISBN:
9784041001042

草枕・二百十日

  • 著者 夏目 漱石
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
1968年03月01日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
272
ISBN:
9784041001042
俗世間から逃れて美の世界を描こうとする青年画家が、山路を越えた温泉宿で美しい女を知り、胸中にその念願を成就する。「非人情」な低徊趣味を鮮明にした漱石の初期代表作『草枕』他、『二百十日』の2編。 俗世間から逃れて美の世界を描こうとする青年画家が、山路を越えた温泉宿で美しい女を知り、胸中にその念願を成就する。「非人情」な低徊趣味を鮮明にした漱石の初期代表作『草枕』他、『二百十日』の2編。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「草枕・二百十日」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 2021年の漱石忌に。2つとも熊本の方の話。男が1人、都から遠く離れた温泉に行けば、宿には出戻りの綺麗な女の部屋しか空いておらず、男は知らずにその部屋に泊まる。夜にぼんやりと見える女。闇に浮かびあがるうなじ 2021年の漱石忌に。2つとも熊本の方の話。男が1人、都から遠く離れた温泉に行けば、宿には出戻りの綺麗な女の部屋しか空いておらず、男は知らずにその部屋に泊まる。夜にぼんやりと見える女。闇に浮かびあがるうなじの白さ。画家の主人公がとらわれるオフィーリアは、少し余計かな。 寺からの、夜の景色にすいこまれる。「ようこられた、退屈じゃろ」「あまり月がいいからきました」 ……すぐ懸崖とみえて、目の下に朧夜の海がたちまちに開ける。漁火がここ、かしこに、ちらついて、はるかの末は空に入って、星に化けるつもりだろう… …続きを読む
    ケイ
    2021年12月09日
    130人がナイス!しています
  • およそ30年ぶりの再読。文学部生時代はもっとすんなり読めた気もするが…。 草枕: 画家を主人公として著者の思いを代弁するスタイル。画家でありながら山奥の旅館?で画も描かず美意識を言い訳に怠惰な生活を送る話。 およそ30年ぶりの再読。文学部生時代はもっとすんなり読めた気もするが…。 草枕: 画家を主人公として著者の思いを代弁するスタイル。画家でありながら山奥の旅館?で画も描かず美意識を言い訳に怠惰な生活を送る話。非人情と言うが自身の情に固執しているとも取れる。 二百十日: 碌さんと圭さんの会話を主体とした一見友情を描いた話。会話調なのは原稿用紙のスペースを稼ぐ企みだったのではないか?私は「猫」をラノベの元祖と思っているが、この会話調の一点でこれもラノベの原型と言えるのでは?と思ったりもしている。 …続きを読む
    confusion_regret_temptation
    2024年03月16日
    35人がナイス!しています
  •  先日母を案内した早稲田にある漱石山房記念館では、ターナーや青木繁などの絵画を好み、漱石自身も多くの水彩画を描いていたことが分かった。熊本の鄙びた温泉場を訪れた若き画工を通じて、自己の美術観を語る『草  先日母を案内した早稲田にある漱石山房記念館では、ターナーや青木繁などの絵画を好み、漱石自身も多くの水彩画を描いていたことが分かった。熊本の鄙びた温泉場を訪れた若き画工を通じて、自己の美術観を語る『草枕』でも、水に浮かぶオフィーリアなど絵画のイメージが散見される。 『草枕』といえば冒頭の「知に働けば角が立つ。情に棹させば流される。」の一節が有名だが、この人生論の後に芸術論が続いている。 「住みにくさが高じると、安い所へ引き越したくなる。どこへ越しても住みにくいと悟った時、詩が生れて、画ができる。⇒ …続きを読む
    あきあかね
    2022年11月06日
    18人がナイス!しています

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