夜市

第12回 日本ホラー小説大賞

夜市

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2005年10月25日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
184
ISBN:
9784048736510

第12回 日本ホラー小説大賞

夜市

  • 著者 恒川 光太郎
  • デザイン 片岡 忠彦
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2005年10月25日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
184
ISBN:
9784048736510

選考委員激賞の、第12回日本ホラー小説大賞受賞作

何でも売っている不思議な市場「夜市」。幼いころ夜市に迷い込んだ祐司は、弟と引き換えに「野球選手の才能」を手に入れた。野球部のエースとして成長した祐司だったが、常に罪悪感にさいなまれていた――。 何でも売っている不思議な市場「夜市」。幼いころ夜市に迷い込んだ祐司は、弟と引き換えに「野球選手の才能」を手に入れた。野球部のエースとして成長した祐司だったが、常に罪悪感にさいなまれていた――。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「夜市」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 岬の入り口の森の中で開かれる夜市に行ってみませんか?何でも売っています。なぜか客は少なくとても静かな市。店主は勿論人間ではありません。でも注意して下さい。何か買わないとそこから出る事は出来ませんから。 岬の入り口の森の中で開かれる夜市に行ってみませんか?何でも売っています。なぜか客は少なくとても静かな市。店主は勿論人間ではありません。でも注意して下さい。何か買わないとそこから出る事は出来ませんから。どうやらこの市は古道と繋がっているようです。古道は何処へも通じ貴方のすぐ横を通っているのかも知れません。この道を往く者は神であり物の怪であり死者。そして紛れ込んだ私達。幼い頃の郷愁。妄想が造り上げる恐怖。愛しさと悲しさ。大人になり忘れていく想いを呼び戻すような珠玉の二編。この物語を忘れる事はないでしょう。 …続きを読む
    サム・ミイラ
    2018年02月25日
    372人がナイス!しています
  • 第12回ホラー大賞受賞作、ホラーというよりも、妖しさと幻想漂うどこかもの哀しいダークファンタジーという雰囲気。表題作『夜市』と同時収録されている『風の古道』と、昔話のような、民話のような、そんな異界へ連 第12回ホラー大賞受賞作、ホラーというよりも、妖しさと幻想漂うどこかもの哀しいダークファンタジーという雰囲気。表題作『夜市』と同時収録されている『風の古道』と、昔話のような、民話のような、そんな異界へ連れて行ってくれる。どちらの作品もご都合主義で物語を締めくくらず、物語の世界観を忠実に守った「その世界のルール」のようなものを生かした終わり方なので、何とも言えない切なさが余韻となって残る。そんな経験はしたことがないのに何故か身に覚えがあるようで・・・皮膚の下にそわそわと怖さが滑り込んでくるような物語。 …続きを読む
    風眠
    2012年11月09日
    346人がナイス!しています
  • 本書には「夜市」と「風の古道」の二作が入っている。どちらも現世に隣接する異世界に迷い込み、大事な人を見捨てて現世に戻る話。後の話の方が綿密に異世界が描写されているし、ふと横道にはいって迷い込むという感 本書には「夜市」と「風の古道」の二作が入っている。どちらも現世に隣接する異世界に迷い込み、大事な人を見捨てて現世に戻る話。後の話の方が綿密に異世界が描写されているし、ふと横道にはいって迷い込むという感じが好み。「夜市」の世界観だと、諸星大二郎氏の「鬼市」の方がユーモアもあって好きかな。先日読んだ「スタープレイヤー」も異世界に行ってしまう話であり、作者の興味は一環しているようだ。子供の頃の、闇に対して感じた訳も判らぬ恐怖というものは何だったのだろう。今は闇にはライトを照らせば良いと、味気ない事を思うばかり。 …続きを読む
    ハイランド
    2015年02月10日
    331人がナイス!しています

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