欲の深さに心震える100分間。いつもより大きな文字で届ける厳選名作
「今宵は夜市が開かれる」。妖怪たちが様々な品物を売る不思議な市場では望むものが何でも手に入る。小学生の時に夜市に迷い込んだ裕司は、自分の弟と引き換えにして、野球の才能を買った。おかげで野球部のエースとして活躍した裕司だったが、弟を売ったことに罪悪感を抱き続けてきた。そして今夜、裕司は再び夜市を訪れる。弟を買い戻すために。
「今宵は夜市が開かれる」。妖怪たちが様々な品物を売る不思議な市場では望むものが何でも手に入る。小学生の時に夜市に迷い込んだ裕司は、自分の弟と引き換えにして、野球の才能を買った。おかげで野球部のエースとして活躍した裕司だったが、弟を売ったことに罪悪感を抱き続けてきた。そして今夜、裕司は再び夜市を訪れる。弟を買い戻すために。
※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。
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「100分間で楽しむ名作小説 夜市」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です
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一時間ほどで読了してしまうほど面白い小説でした。ホラーというよりは、欲の恐ろしさ。という感じ。 切なくて美しい小説です。
一時間ほどで読了してしまうほど面白い小説でした。ホラーというよりは、欲の恐ろしさ。という感じ。 切なくて美しい小説です。
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著者初読み。「100分間で楽しむ名作小説」シリーズのラインナップから。字が大きいので、書店員目線だと年配のお客さんに勧める本の選択肢が増えて助かる。不気味な世界観とパズルが解きほぐされる快感をノンストッ
著者初読み。「100分間で楽しむ名作小説」シリーズのラインナップから。字が大きいので、書店員目線だと年配のお客さんに勧める本の選択肢が増えて助かる。不気味な世界観とパズルが解きほぐされる快感をノンストップで楽しめた。ルールは守らないといけないものだけど、手段と目的が逆転しちゃってる人も少なくない。要は何のためのルールなのか。その辺の肝を理解して逆手に取り、隙を突くのは頭脳戦の王道だし弱者が生き残るための知恵でもある(曖昧な点を利用して他人に迷惑をかけ、ゴネ得をするのはまた別の話)。恒川光太郎、覚えました。
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試される。すべては夜市の心のままに。弟を取り戻す以外に欲しいものがなかった兄。切ないけれども夜市はまっとうな取引をしたのだなぁ。若さを代償にすれば年を取るのは納得。でも老いることにも経験という価値があ
試される。すべては夜市の心のままに。弟を取り戻す以外に欲しいものがなかった兄。切ないけれども夜市はまっとうな取引をしたのだなぁ。若さを代償にすれば年を取るのは納得。でも老いることにも経験という価値があるよね、と思ったり。表紙カバーが素敵でつい購入。帯どおり本当に100分で楽しめて(実際は一時間くらい)そして眼にやさしい。角川はこういうの本当に上手いね。
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