刀伊入寇 藤原隆家の闘い

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2023年01月24日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
400
ISBN:
9784041134108
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刀伊入寇 藤原隆家の闘い

  • 著者 葉室 麟
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2023年01月24日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
400
ISBN:
9784041134108

「日本」の運命は、荒くれ者の公卿に託された! 葉室麟の隠れた名作。

どこかに、強い敵はおらんものかな――。平安時代、栄華を極める一門に産まれた藤原隆家は、公卿に似合わぬ荒ぶる心を抱えていた。朝廷で演じられる激しい権力闘争のさなか、安倍晴明と出会った隆家は、国を脅かす強敵が現れることを予言される。やがて花山院と対立し、九州に下向した隆家が直面したのは、熾烈を極める異民族の襲来だった。荒くれ者公卿は、世の安寧を守り抜くことができるのか。血湧き肉躍る戦記ロマン! どこかに、強い敵はおらんものかな――。平安時代、栄華を極める一門に産まれた藤原隆家は、公卿に似合わぬ荒ぶる心を抱えていた。朝廷で演じられる激しい権力闘争のさなか、安倍晴明と出会った隆家は、国を脅かす強敵が現れることを予言される。やがて花山院と対立し、九州に下向した隆家が直面したのは、熾烈を極める異民族の襲来だった。荒くれ者公卿は、世の安寧を守り抜くことができるのか。血湧き肉躍る戦記ロマン!

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

第一部 龍虎闘乱篇
第二部 風雲波濤篇
解説 青木千恵

「刀伊入寇 藤原隆家の闘い」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 古来より外敵にさらされてきた我が国の史実を元に、元寇以前の外敵『刀伊』との知られざる闘いが描かれる。葉室作品といえば「静中の動」、人の内奥の繊細なる"言はで思ふ"心情や、閉塞感満ちる武家社会の濃密な人間 古来より外敵にさらされてきた我が国の史実を元に、元寇以前の外敵『刀伊』との知られざる闘いが描かれる。葉室作品といえば「静中の動」、人の内奥の繊細なる"言はで思ふ"心情や、閉塞感満ちる武家社会の濃密な人間関係と封建の世の不条理との葛藤・苦悩描きが特長かと認識していたが…本作はその対極にある活劇成長譚! 荒ぶる心をもつ異端の平家公卿藤原隆家は貴族間の政争に巻き込まれ太宰府へ配流。そこで真の「強い敵」と対峙し立ち向かって行く。栄華を極める道長の雅なる光と対をなす、隆家の泥臭くも熱い光に葉室美学の輝きを観るのだ。 …続きを読む
    hiace9000
    2023年03月26日
    103人がナイス!しています
  • 葉室麟が書いた異色の伝奇小説仕立ての作品。「刀伊入寇」は、平安中期、荒くれ者と知られた藤原隆家が安倍清明の予言により異民族・刀伊を迎え撃つ様をダイナミックに描いた力作。藤原道長との熾烈な政争を経て、大 葉室麟が書いた異色の伝奇小説仕立ての作品。「刀伊入寇」は、平安中期、荒くれ者と知られた藤原隆家が安倍清明の予言により異民族・刀伊を迎え撃つ様をダイナミックに描いた力作。藤原道長との熾烈な政争を経て、大宰府に赴いた彼を待っていたのは、刀伊の襲来だった。隆家の知られざる戦いのシーンは圧巻の面白さだ。男たちの権力闘争に明け暮れる中で、翻弄された人生を送る女たちの辛さや苦しみを宮仕えの立場で身近に目の当たりにした清少納言や紫式部の存在が、物語に深みを与えており、興味深い。歴史の真実が詰まった読み応えのある作品。 …続きを読む
    ふじさん
    2023年12月29日
    96人がナイス!しています
  • 平安貴族らしからぬ隆家は、昔からさがな者(荒くれ者)と呼ばれていた。伊周のように雅ではないが、人とのコミニュケーションをとるのが上手い。朝廷内の権力争いには興味がなく、太宰府赴任の時「刀伊入冦」で地元の 平安貴族らしからぬ隆家は、昔からさがな者(荒くれ者)と呼ばれていた。伊周のように雅ではないが、人とのコミニュケーションをとるのが上手い。朝廷内の権力争いには興味がなく、太宰府赴任の時「刀伊入冦」で地元の豪士をまとめ国難に立ち向かった。この場面… 大河ドラマでナレーションで終わるのではなく、是非やって欲しい。それにしても侵略者を防いだのに、恩賞は必要ないと言った行成と金任には呆れた。上の人が現場の功労を称えないなんて…さすがに実資はそれは良くないと言ったようだ。 …続きを読む
    ケイト
    2024年06月24日
    60人がナイス!しています

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