- 著者 山白 朝子
- 定価: 円(本体 円+税)
- 発売日:
- 2021年01月22日
- 判型:
- 文庫判
- 商品形態:
- 文庫
- ページ数:
- 288
- ISBN:
- 9784041109045
私の頭が正常であったなら
- 著者 山白 朝子
- 定価: 円(本体 円+税)
- 発売日:
- 2021年01月22日
- 判型:
- 文庫判
- 商品形態:
- 文庫
- ページ数:
- 288
- ISBN:
- 9784041109045
私の哀しみはどこへゆけばいいのだろう――切なさの名手が紡ぐ喪失の物語。
最近部屋で、おかしなものを見るようになった夫婦。妻は彼らの視界に入り込むそれを「幽霊ではないか」と考え、考察し始める。なぜ自分たちなのか、幽霊はどこにとりついているのか、理系の妻とともに謎を追い始めた主人公は、思わぬ真相に辿りつく。その真相は、おそろしく哀しい反面、子どもを失って日が浅い彼らにとって救いをもたらすものだった――「世界で一番、みじかい小説」。その他、表題作の「私の頭が正常であったなら」や、「トランシーバー」「首なし鶏、夜をゆく」「酩酊SF」など全8篇。それぞれ何かを失った主人公たちが、この世ならざるものとの出会いや交流を通じて、日常から少しずつずれていく……。そのままこちらに帰ってこられなくなる者や、新たな日常に幸せを感じる者、哀しみを受け止め乗り越えていく者など、彼らの視点を通じて様々な悲哀が描かれる、おそろしくも美しい”喪失”の物語。【解説:宮部みゆき】
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「私の頭が正常であったなら」感想・レビュー
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この作品はホラーとひとくくりにすることが勿体ない作品で「喪失」をテーマに描かれていて、とても切なく雰囲気ある作品です!!他人を責め、自分を責め、失った人を責める思い…その感情を受け入れることは難しい …続きを読む2021年01月28日45人がナイス!しています
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この短編集、凄いです。8編収録されていて、その全てが胸に迫る切なさや哀しみを内包していて、読み終えたあとしばらく呆然としてしまうほどの衝撃がありました。胸を裂くような哀しみの中にも、ぽっと希望の残る作 …続きを読む2021年01月26日32人がナイス!しています
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グロい描写も多いのに下品じゃない。品があって魅入られる。乙一の作品を読むと一貫して感じること。いつのまにか憑いた幽霊、首がないのに生き続ける鶏。最初から気味の悪い話の連続なのに、心を捉えられます。そし …続きを読む2021年02月03日20人がナイス!しています