- 著者 山白 朝子
- 発売日:
- 2021年01月22日
- 商品形態:
- 電子書籍
私の頭が正常であったなら
- 著者 山白 朝子
- 発売日:
- 2021年01月22日
- 商品形態:
- 電子書籍
私の哀しみはどこへゆけばいいのだろう――切なさの名手が紡ぐ喪失の物語。
最近部屋で、おかしなものを見るようになった夫婦。妻は彼らの視界に入り込むそれを「幽霊ではないか」と考え、考察し始める。なぜ自分たちなのか、幽霊はどこにとりついているのか、理系の妻とともに謎を追い始めた主人公は、思わぬ真相に辿りつく。その真相は、おそろしく哀しい反面、子どもを失って日が浅い彼らにとって救いをもたらすものだった――「世界で一番、みじかい小説」。その他、表題作の「私の頭が正常であったなら」や、「トランシーバー」「首なし鶏、夜をゆく」「酩酊SF」など全8篇。それぞれ何かを失った主人公たちが、この世ならざるものとの出会いや交流を通じて、日常から少しずつずれていく……。そのままこちらに帰ってこられなくなる者や、新たな日常に幸せを感じる者、哀しみを受け止め乗り越えていく者など、彼らの視点を通じて様々な悲哀が描かれる、おそろしくも美しい”喪失”の物語。【解説:宮部みゆき】
※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。
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「私の頭が正常であったなら」感想・レビュー
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喪失感が色濃く、深い悲しみが漂うなか、じんわりと温かさが残る短編集。待望の文庫化で久しぶりの世界観を堪能。印象的なタイトルが並ぶなか、後半の四編がお気に入り。最後を飾る走馬灯の着想には感嘆。やっぱり山 …続きを読む2021年06月25日85人がナイス!しています
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不思議で、悲しくてどこかに希望がある話しの多い短編集でした。2021年04月13日53人がナイス!しています
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この作品はホラーとひとくくりにすることが勿体ない作品で「喪失」をテーマに描かれていて、とても切なく雰囲気ある作品です!!他人を責め、自分を責め、失った人を責める思い…その感情を受け入れることは難しい …続きを読む2021年01月28日49人がナイス!しています