墓頭

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2015年10月24日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
640
ISBN:
9784041035498
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墓頭

  • 著者 真藤 順丈
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2015年10月24日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
640
ISBN:
9784041035498

数奇な運命に挑み続ける男を圧倒的熱量で描く、唯一無二のピカレスクロマン

双子の片割れの死体が埋まったこぶを頭に持ち、周りの人間を死に追いやる宿命を背負った男―ボズ。香港九龍城、カンボジア内戦など、底なしの孤独と絶望をひきずって、戦後アジアを生きた男の壮大な一代記。 双子の片割れの死体が埋まったこぶを頭に持ち、周りの人間を死に追いやる宿命を背負った男―ボズ。香港九龍城、カンボジア内戦など、底なしの孤独と絶望をひきずって、戦後アジアを生きた男の壮大な一代記。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

おすすめコメント

小説にできること。小説でしかできないこと。
真藤順丈は苛烈な昂奮を書物という墓石に刻む。容赦はない。
――京極夏彦(作家)

すべてが過剰。すべてが本物。凄すぎるヒーローの凄すぎる一代記。
ボズ、あんたは最高だ!
――大森望(書評家)

すべてマイナスから出発したような人間が、腐った世の中のなかの中心を抜く。
これは真藤順丈版の『地獄の黙示録』だ。
――平山夢明(作家)

「墓頭」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 直木賞作家となった真藤氏の過去の作品を読んでみた。受賞作と比べると拙さは否めないが、行き場のないたぎる熱がやはりここにもある。政治と絡めたために、肝心の元にある話がぶれてしまっているのが残念だ。出だし 直木賞作家となった真藤氏の過去の作品を読んでみた。受賞作と比べると拙さは否めないが、行き場のないたぎる熱がやはりここにもある。政治と絡めたために、肝心の元にある話がぶれてしまっているのが残念だ。出だしからの主人公の描かれ方にとても惹き付けられただけに...。真藤氏は、RPG世代なのだろうか。戦って生き残るというストーリーが基軸にあるのかもしれない。もう1冊読んでみようと思う。どうしても今回の受賞作と比べてしまうので、感想が辛口になってしまった。 …続きを読む
    ケイ
    2019年01月23日
    124人がナイス!しています
  • 宝島を100円で楽しませてもらったので、こちらを。うーん、途中までは楽しめた。『生まれながらに彼は墓だった』つかみは良かった。彼ボズが動いて行動している間の物語は楽しめた。第五部のヒョウゴの部分は、観念 宝島を100円で楽しませてもらったので、こちらを。うーん、途中までは楽しめた。『生まれながらに彼は墓だった』つかみは良かった。彼ボズが動いて行動している間の物語は楽しめた。第五部のヒョウゴの部分は、観念的で置いていかれてしまった。しかしラストに向かって、シロウの生死、ユウジンの真実、ヒョウゴとボズのそれぞれのシロウへの想いを知ると、物語がまた違った味わいになりました。振り返れば楽しめた。でも、作者独特の語りが好み別れるだろうな。やはり『宝島』が良すぎたから、辛くなってしまうな。 …続きを読む
    papako
    2019年02月23日
    67人がナイス!しています
  • 読了はしたがレビューへの表現力が私には無い。墓頭が産まれたのは私より5~6年後だが、田舎で産まれ、いわゆる奇形。異能な才能を持つ子供達の施設で名無しの子は墓頭と呼ばれ、改革運動の吹き荒れる中国では毛沢東 読了はしたがレビューへの表現力が私には無い。墓頭が産まれたのは私より5~6年後だが、田舎で産まれ、いわゆる奇形。異能な才能を持つ子供達の施設で名無しの子は墓頭と呼ばれ、改革運動の吹き荒れる中国では毛沢東に出会い、カンボジアではポルポト有りと東南アジアの戦火の中を孤独に生きる。私より若いのですよ。同じ時代を生きているのにこういう人生もあるのだなとフィクションとは言え言葉にならない。ボズがなぜ禍々しい事物を引き寄せるのか・・切なかった。 …続きを読む
    はつばあば
    2020年01月10日
    64人がナイス!しています

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著者紹介

真藤 順丈(しんどう じゅんじょう)

1977年東京都生まれ。2008年『庵堂三兄弟の聖職』で第15回日本ホラー小説大賞、『地図男』で第3回ダ・ヴィンチ文学賞大賞など、主要新人賞4賞を受賞し注目を集める。ほかの著書に『RANK』『バイブルDX』『畦と銃』『七日じゃ映画は撮れません』『しるしなきもの』『黄昏旅団』などがある。

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