試し読みをする

※電子書籍ストアBOOK☆WALKERへ移動します。

試し読みをする

※電子書籍ストアBOOK☆WALKERへ移動します。

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2016年03月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
224
ISBN:
9784044000080

「おじぎ」の日本文化

  • 著者 神崎 宣武
  • 定価: 円(本体円+税)
発売日:
2016年03月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
224
ISBN:
9784044000080

外国人にはいまだ奇妙に映る日本人の所作、「おじぎ」の不思議の謎を解く!

何気ない身振りやしぐさにも、文化に根差した意味があるはず。
外国人にとってはいまだにやはり奇妙な動作にみえるという「おじぎ」。この「おじぎ」はどんな文化の脈絡ではじまり、いつどんな変容をおとげてきたのか。「三三九度」をはじめ、日本人のしぐさに根付いている習俗儀礼や日本文化について、民俗学的な解明を行ってきた著者による、目からウロコの「おじぎ」文化発見。
たとえば、時代劇の大名行列では「下に、下に」の掛け声とともに庶民は道端に額をつけて土下座して控えるシーンがみられるが、このような伏す姿は実際にはありえず、両膝を立てたウンチング・スタイルでつくばう、蹲踞とも片膝礼とも違う屈礼であった。しかし、こんな誤解はいったいどこから来たのか。
「型の日本文化」の代表例である、歌舞伎・相撲・柔道・茶道などで伝承される「おじぎ」の典型は座礼。この座礼の大元は真言密教の三礼(平伏・揖・釈)からきているとされ、神道儀礼の三礼(神前礼)も密教から派生したといわれ、のちの武家の礼法につながるという歴史をたどるが、では、いつ、どんな経緯でこのような礼法になったのか。
そのことを、古くは絵巻物や絵解きの絵画史料、近世では幕府の公的な礼法の記録、近代ではモース、シーボルトの記録や修身・しつけなどの学校教育、軍隊の礼法などから解明。そのなかから、「おじぎ」は人間関係という制度系だけではなく、じつは着物や建物などの装置系、とりわけ畳の普及とのかかわりがターニングポイントであったと解く。
たんなる挨拶や会釈ばかりではなく、「おじぎ」に込められた、日本文化との深い関係を鮮やかに読み解く。

●本書は今は亡き司馬遼太郎が、著者に執筆のテーマとして「おじぎ」を書くことを強くすすめたことが端緒になっている。

もくじ

■第一章 外国人がみた日本の「おじぎ」
『ラスト・サムライ』の印象的なシーン/アメリカ人にとって「おじぎ」は卑屈な姿勢か/「おじぎ」という意味/アメリカ人教師ファイラー氏がみた「おじぎ」/モースの日記『日本その日その日』と祭礼参加体験/神道作法の礼 ― 揖・拝・伏/オランダ人の「江戸参府」紀行記録/将軍拝謁のときの日本流の拝礼/郷に入れば郷にしたがうカピタン一行/フィッセルが記録した「おじぎ」/宣教師ルイス・フロイスがみた中世末の日本/座礼の九品礼と立礼二種

■第二章 古典・絵巻物から「おじぎ」を探る
『万葉集』にみる「おじぎ」の情景/跪拝と祈祷の場面/『源氏物語』のなかの「拝む」光景/『源氏物語絵巻』にもみられない「おじぎ」/『伴大納言絵詞』のなかの祈る姿/『年中行事絵巻』でも希薄な上下関係の礼法/天皇に対してもみられない拝礼/唯一の対人礼は笏を立てての「揖」/『一遍聖絵』のなかの神仏への「おじぎ」/『西行物語絵巻』『慕帰絵詞』などの跪拝姿/中世後期に地面上から屋内へと移る膝つき礼

■第三章 中世の武家礼法と「おじぎ」
古代中国の『礼記」にみる「礼」/『礼記』のなかの「拝」と「揖」/儒教における礼法の伝承/日本は非儒教の国か/真言密教における五体投地の「三礼」/修験道の得度における「三拝」/中世後期に成った武家礼法/伊勢流の伝書『武雑記』にみる「おじぎ」/『人唐記』『人賢記』にみる礼法三品

■第四章 畳と着物による近世の「おじぎ」変革
小笠原流と伊勢流の礼法/幕府の公的な礼式作法を担った「高家」/幕府の公事を伝える『徳川盛世録』/拝することと伏すること/行列を迎えての作法は単なる「屈居」/将軍宣下の式での「拝」と「伏」/畳が敷かれてからの座礼の発達/身幅の狭い着物と正座の関係/小笠原家の『大諸礼集』にない「おじぎの次第」/座礼の基本は深浅の平伏/路上礼での扇子の効用/扇子は笏の代用として「おじぎ」を正す

■第五章 現代へと変転する「おじぎ」のかたち
各地にはぐくまれた自然流の「おじぎ」/明治における神社祭式の統一/修身教育のなかでの立礼と座礼/学校教育で「酌の次第」とは?/三三九度の媒酌は無垢な子どもの役目/国民礼法として統一された「おじぎ」/余話としての「会釈」/軍隊礼は文明的な作法/女学校での女性礼法の広がり/芸事や武芸の「おじぎ」の風景から/「おじぎ」を恥ずべからず

トピックス

メディアミックス情報

NEWS

「「おじぎ」の日本文化」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 現在行われている「おじぎ」は案外新しいカタチ?大名行列の脇で庶民が頭をさげるときは、ウンチングスタイルだったとか、古来神仏の前で祈るときの姿勢は膝をついて爪先立ちだったとか、面白いお話がたくさん。ただ 現在行われている「おじぎ」は案外新しいカタチ?大名行列の脇で庶民が頭をさげるときは、ウンチングスタイルだったとか、古来神仏の前で祈るときの姿勢は膝をついて爪先立ちだったとか、面白いお話がたくさん。ただ、誤字が多く、図で示したものを本文に入れる際の手際が悪かったりで、ちょっと読みにくいかも。 …続きを読む
    こぽぞう☆
    2016年06月10日
    19人がナイス!しています
  • 民俗学者による、「おじぎ」の歴史。江戸時代には、朝廷や将軍向けの作法指南として高家が存在し、一般武士向けには小笠原家や伊勢家などの礼法が教えられた。庶民向けに浸透するのは明治時代以降。各地にあった自然 民俗学者による、「おじぎ」の歴史。江戸時代には、朝廷や将軍向けの作法指南として高家が存在し、一般武士向けには小笠原家や伊勢家などの礼法が教えられた。庶民向けに浸透するのは明治時代以降。各地にあった自然流の「おじぎ」が、神社祭式の統一や修身教育などによって統一されていく。 …続きを読む
    RYU
    2016年08月12日
    1人がナイス!しています
  • おじぎっておくが深い。歴史が長いような気が勝手にしていましたが、庶民に広まるのは明治時代以降。たかが150年の歴史で日本人の所作と思われるまでになったというのを考えると、教育というものの影響力の強さを おじぎっておくが深い。歴史が長いような気が勝手にしていましたが、庶民に広まるのは明治時代以降。たかが150年の歴史で日本人の所作と思われるまでになったというのを考えると、教育というものの影響力の強さを考えずにはいられません。それにしても、明治時代の中央集権化というのは、いい意味でも悪い意味でも日本という国家に大きな影響を与えているのだなと思わずにはいられない。 …続きを読む
    matypoyo
    2017年07月09日
    0人がナイス!しています

powered by 読書メーター

最近チェックした商品