使命と魂のリミット

使命と魂のリミット

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2010年02月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
464
ISBN:
9784043718078
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使命と魂のリミット

  • 著者 東野 圭吾
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2010年02月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
464
ISBN:
9784043718078

心の限界に挑む、長編サスペンス!

あの日なくしたものを取り戻すため私は命を賭ける――。心臓外科医を目指す夕紀は、誰にも言えないある目的を胸に秘めていた。それを果たすべき日、手術室を前代未聞の危機が襲う。大傑作長編サスペンス。 あの日なくしたものを取り戻すため私は命を賭ける――。心臓外科医を目指す夕紀は、誰にも言えないある目的を胸に秘めていた。それを果たすべき日、手術室を前代未聞の危機が襲う。大傑作長編サスペンス。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「使命と魂のリミット」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 数ある東野圭吾の作品の中でも総合的な完成度においては、あるいはNo.1か。少なくても1,2を争う秀作であることは間違いない。本来は全く別の事柄であった糸が縒り合されて1本に収束していく構想と、それを実現さ 数ある東野圭吾の作品の中でも総合的な完成度においては、あるいはNo.1か。少なくても1,2を争う秀作であることは間違いない。本来は全く別の事柄であった糸が縒り合されて1本に収束していく構想と、それを実現させた構成は実に見事である。また次々に事態を切迫させてゆく犯人の手法と、七尾刑事の追跡は時間の切迫を伴い、第1級のサスペンスに仕立て上げている。本書には文庫でありながら解説が付されていないのだが、それはまさに作家自身の大きな自信の表れではないだろうか。ヘタな解説など付けられたくないのだろう。 …続きを読む
    ヴェネツィア
    2022年01月21日
    720人がナイス!しています
  • 心のしこりを抱えた人々が奇妙な縁で絡み合う物語。その心のしこりを霧消させるのもまた人の誠意ある言動だろう。物語の焦点である西園医師による氷室健介の執刀ミスの真相と直井穣治によるアリマ自動車社長島原総一 心のしこりを抱えた人々が奇妙な縁で絡み合う物語。その心のしこりを霧消させるのもまた人の誠意ある言動だろう。物語の焦点である西園医師による氷室健介の執刀ミスの真相と直井穣治によるアリマ自動車社長島原総一郎への復讐の元となった事件の真相はその誠意の有無によって全く対照的だ。心のしこりは百の説得よりも一の行動こそが真の和解を生む。また本書では普段我々が意識する事のない「使命」という言葉が頻繁に出てくる。私はどんな使命を持って日々生きているのか。改めてこの重い二文字に考えさせられてしまった。 …続きを読む
    Tetchy
    2014年09月10日
    547人がナイス!しています
  • 【人間は生まれながらにして使命を与えられている】というテーマの医療ミステリー。心臓外科で研修を受けている夕紀は父親が大動脈瘤で術死。彼女は手術に疑いを持っていた。そんな中、大学病院に脅迫状が。医療ミス 【人間は生まれながらにして使命を与えられている】というテーマの医療ミステリー。心臓外科で研修を受けている夕紀は父親が大動脈瘤で術死。彼女は手術に疑いを持っていた。そんな中、大学病院に脅迫状が。医療ミスはあった?刑事の七尾は独自に捜査。やや動機が弱くご都合主義で多くの要素を盛り過ぎか。MVPは西園と言いたいところだが使命を果たした望を指名したい。終盤はピンチの中、患者を必死に守る医療チームに深く共感。こんな病院だったら患者の信用は絶大。この盛り上げ方は流石に東野。あなたの使命は何? …続きを読む
    zero1
    2019年11月16日
    358人がナイス!しています

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著者紹介

東野 圭吾(ひがしの・けいご)

1958年、大阪府生まれ。85年、『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。99年『秘密』で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者Xの献身』で第134回直木賞を受賞。12年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』で第7回中央公論文芸賞、13年『夢幻花』で第26回柴田錬三郎賞、14年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。その他の著書に『殺人の門』『探偵倶楽部』『さまよう刃』『夜明けの街で』『虚ろな十字架』『マスカレード・ホテル』『マスカレード・イブ』など多数。海外においても『ナミヤ雑貨店の奇蹟』が中国国内でベストセラー50万部を突破するなど、アジア圏を中心に支持を受け、韓国では国内作家を抑えて<2014ゴールデンブックアワード>に選出された。

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