テンペスト 下 花風の巻

テンペスト 下 花風の巻

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2008年08月27日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
432
ISBN:
9784048738699

テンペスト 下 花風の巻

  • 著者 池上 永一
  • 装丁 大久保 伸子
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2008年08月27日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
432
ISBN:
9784048738699

ストーリーに釘付け。ラストにうっとり。最

黄昏の美しい王国にペリー来航。近代化の波に立ち向かう宦官兼側室の真鶴。しかし破天荒な一人二役劇は突然幕を閉じる―。時代の変わり目を嵐(テンペスト)となって生き抜いた王宮人の苛烈な愛と涙の物語。 黄昏の美しい王国にペリー来航。近代化の波に立ち向かう宦官兼側室の真鶴。しかし破天荒な一人二役劇は突然幕を閉じる―。時代の変わり目を嵐(テンペスト)となって生き抜いた王宮人の苛烈な愛と涙の物語。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「テンペスト 下 花風の巻」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 波瀾万丈な真鶴の生涯。琉球の知られざる歴史を知る。また、琉球の情緒を味わう事が出来る作品。更には琉球の地政学的なプレゼンスを思い知る。個人的には、人物や言葉をもっと重厚感をもって書いてあったほうが好み 波瀾万丈な真鶴の生涯。琉球の知られざる歴史を知る。また、琉球の情緒を味わう事が出来る作品。更には琉球の地政学的なプレゼンスを思い知る。個人的には、人物や言葉をもっと重厚感をもって書いてあったほうが好みです。展開が急すぎてファンタジーかと思うところもしばしばある。登場人物が奇天烈すぎる場合もある。恐らくは池上永一さんの琉球愛ゆえに色々と盛り込んだのかなと思料する。色々書きましたが、身近な存在でありながら知られざる琉球の歴史や風土、文化を知ることが出切る。読むのにパワーを要するが一度は読んでおきたい作品です。 …続きを読む
    yoshida
    2017年07月03日
    154人がナイス!しています
  • 真鶴の数奇な運命の背景として、阿片戦争後国力が衰えた清と薩摩藩のどちらにつくかという難しい舵取りが求められている琉球国の困難な政情、そんなことなどおかまいなしの役人たちの腐敗が描かれている。さらには、 真鶴の数奇な運命の背景として、阿片戦争後国力が衰えた清と薩摩藩のどちらにつくかという難しい舵取りが求められている琉球国の困難な政情、そんなことなどおかまいなしの役人たちの腐敗が描かれている。さらには、主人公の真鶴が性を偽っているがために起きる恋の騒動、真鶴の秘められた恋、王宮に住む女性たちの権力争いなども描かれていて、そのあたりはちょっと昼ドラのように濃厚で、ドロドロしている。その王宮で、一人の女性が男になったり女に戻ったりを何度も繰り返すというのだから、これはもうドタバタコメディというしかない。 …続きを読む
    NAO
    2024年05月31日
    54人がナイス!しています
  • “不思議なものだ。想い出は色褪せると思っていたのに、ますます鮮やかに蘇る。私は捨てた心に今でも囚われているのかもしれない…” 鳳凰木の赤い花は、あの日々の微笑みも涙もじっと見つめていたのだろう。男、女、 “不思議なものだ。想い出は色褪せると思っていたのに、ますます鮮やかに蘇る。私は捨てた心に今でも囚われているのかもしれない…” 鳳凰木の赤い花は、あの日々の微笑みも涙もじっと見つめていたのだろう。男、女、その前に私である。どんな境遇に立たされようと、私は私であることをやめられはしない。琉球王朝の落日、それぞれの思いを噛みしめる。ファンタジーであり、政治、友情と恋愛の物語であった。ガラスの仮面ばりの変身力(何で気付かない?)、お嬢様爆弾、ジャスミンの香る男と百合の匂いの女。ミセゼル(祝詞)の歌声聴いてみたい。 …続きを読む
    よこたん
    2021年02月22日
    51人がナイス!しています

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著者紹介

池上 永一(いけがみ・えいいち)

1970年、沖縄県那覇市生まれ、のち石垣島へ。94年、早稲田大学在学中に『バガージマヌパナス』で第6回日本ファンタジーノベル大賞を受賞。2005年刊行の『シャングリ・ラ』はテレビアニメ化、08年刊行の『テンペスト』は舞台・映画化と大きな話題を集め、累計120万部突破の大ベストセラーとなる。

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